リサイクル通信

2023年9月242号】

鉄スクラップ

今年は、まさに酷暑と言う言葉が当てはまる位の夏となりました。そして季節的には秋へと徐々に移り行く頃へと向かって行くのですが、まだ日中は酷暑が続いていて、残暑?と言うにはあまりにも暑い日が続いています。ただ、朝晩になると、日にもよりますが、気温が下がる日もあり、又夜になると虫の音が聞こえ始めてきた事から、季節が移り行く過程なのだと思えるようになってきました。外の現場 作業は、天候などによっては気が滅入る時も多々ありますが、季節の移り変わりを肌で感じることができるのは一つの魅力でもあります。とは言え直接体に影響が出ますので、今年の冬は暖冬になる事を願わずにはいられません。

鉄スクラップ

今年の夏は、特に鉄スクラップの発生が猛暑の影響もある為か、少ない状態が続いています。その為、電炉メーカー等の入荷も例年より少ない事から、 相場の高値横這い傾向が続いています。電炉メーカーも、原料価格が高い位置にあり、かつ生産コストも上がっている事から、これ以上のスクラップの値上げには消極的です。

製品価格も高く、物件によっては、採算悪化から先送りや中止も出ていると聞いています。本来ならこの様な状況下では、スクラップ価格は、下げの方向に傾きやすいのですが、関東では輸出がある程度ある事から、需給バランスが 均衡していて、相場の横這い状況が続いています。 海外と見てみますと、トルコの相場がここにきて上がり始めてはいますが、スクラップの購入量は前年同月比でマイナスとなっていて、地震の復興需要の本格化が始まっていない事が伺えます。アジアに目を向けてみますと、中国の不動産不況の影響から、中国製品が海外に輸出されてしまっている状況で、先行き心配の種となっています。韓国も不動産不況になっているのか、当用買いしかして来ない上、希望購入価格もやや安値寄りとなっています。ベトナムについても同様で、ここもあまり期待はできない状況の様です。

その中で、最近はバングラデシュが元気なようで、ある程度の日本屑が輸出される様になってきました。韓国は、円ベースでの取引の為、日本のスクラップ価格に準じているのですが、その他の国は、ドルベースでの取引の為、今の円安の状況では、スクラップ価格は上がりやすい事になります。輸入に関しては、円安はマイナス要因になるのですが、こと輸出になるとそのメリットは大きくなります。今はやや円安傾向なので、スクラップ相場が上がる可能性があるとしたら、それ位でしょうか?東京製鉄は、スクラップの輸出を阻止すると明言しており、輸出価格が上がれば、対抗して価格を上げ、その他の電炉も個々の状況はあると思いますが、概ね追随する事が予想されます。(その逆もしかり)

さて話はそれますが、弊社も加盟している日本鉄リサイクル工業会が、昨今問題視されている、ヤード業者(主に中国人などの外資系)の対策に乗り出す事となりました。たまにテレビなどで取りあげられる事もあるので(悪い意味で)、ご存じの方も多いのではないでしょうか?何が問題なのかと申しますと、スクラップは有価で取引されますが、環境に悪い影響を与える物も含まれています(油やフロン等)。フロンと言えば、エアコンや冷蔵庫などに冷媒として使われており、それを適切に回収する為に、家電リサイクル法ができました。 そもそもリサイクル法に則ったルートがあるのですが、ヤード業者は無視して購入します。その上で、重機などで潰し、フロンを大気に放出します。

その他では、土の上に鉄板を敷いた上で解体し、解体から出た油は土壌汚染の原因ともなっています。事業として成り立たなければ、ゴミも残したまま本国に帰ってしまいます。盗難品の売りさばき先ともなっている 可能性も高く、犯罪の温床となる可能性も否定できません。SDGsなどもあり環境への意識が高まる中、当業界も見過ごすわけにはいかなくなり、国の行政機関や警察などへ働きかけることとなりました。 そんな中、東京製鉄もその様な業者からは購入しない事を明言し、取引業者への周知も始まっています。皆様に於いては、ヤード業者には安易に持ち込まず、適正処理業者との取引を何卒お願い申し上げます。

コラム
今年の夏は酷暑だったことから、例年以上に体に負担がかかっているのではないでしょうか?これから先、食欲の秋の季節です。美味しい物を食べて体力挽回にはもってこいです。でも食べすぎにはご注意を!!!  

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