リサイクル通信

2021年1月209号】

鉄相場

今年は、地球温暖化と言われている中では珍しく、寒い冬となりつつあります。又この寒さですが、弊社のある三ケ島では、マイナス6度の日が数日ありました。さすがにこの気温は、0度の時の空気とは一味も二味も違う事を肌で感じました。関越自動車道も、雪で2千台もの車が立ち往生と、関越道では、記憶に無いほどの降雪量でした。そして、新型コロナも猛威を振るい始め、連日報道では、医療機関の逼迫や崩壊と言う言葉まで踊り出ている状況です。

医療関係者の方々には、頭が下がる思いです。私達も、自分達が感染した時にはお世話になるかもしれないですが、出来るだけ迷惑をかけない為にも、行動にはより慎重さが求められる時かと思います。個人的にですが、バブル崩壊・リーマンショック・東北大震災・新型コロナそして、昭和→平成→令和の時代と、ある意味凄い時代を生きていると感じています。戦争に巻き込まれなかった事が、唯一の救いかもしれません。まだこの先、色々な事があるでしょうが、諦めずに立ち向かっていきたいものです。

鉄相場

昨年の7月初旬までは、下がり続けた相場だったのですが、中旬に入り反転、上げ相場が12月迄続きました。この一連の上げで、東京製鉄宇都宮で見てみますと、この半年間の上げで¥22/kgの上げ幅となっています。この様な上げは、リーマンショック前にあったのですが、その後は皆様のご存知の様に空前の大暴落となりました。これからその様な事が又起きるのか?については、何とも言えません。ただ今の所は、その様な兆候は見えません。どちらかと言えば、無い物高により平均的相場価格が底上げされている事から、下がっても、7月初旬の安値までは下がらないだろうと見ています。

この相場の牽引役は、またしても中国となっています。  新型コロナの発祥の地だったにも関わらず、強制隔離や都市封鎖、国民全員のPCR検査などを行ったことにより、世界に先駆けて新型コロナを封じ込めました。又、米中貿易戦争により、輸出型経済から内需型経済に切り替えた事により、国内での製品需要が旺盛になりました。個人的には、昨年10月の大雨による復興需要も影響してくるものと考えています。この様に内需型に切り替えた事により、 インフラ整備をする為の鉄が必要となったのですが、今度は高炉が必要な鉄鉱石を輸入しているオーストラリアと政治的問題で、輸入を遅らせたりして必要量を確保できなくなっています。その為、半製品である鉄のビレットを大量に輸入しています。このビレットですが東南アジアなどから輸入しているのですが、ビレットを作るのにスクラップが必要で、スクラップ価格が上がっていた理由の一つでもあります。又このスクラップ、世界的に新型コロナの影響で、ロックダウンなどにより経済活動が制限されていた事から、いざ生産を戻そうとした時に、足らないと言う現象が起きました。

これが、鉄相場が上がり続けたもう一つの理由でもあります。更に、これは鉄だけには限らず、銅・真鍮・アルミ・ステンレスでも同様の現象が起きています。これら非鉄は、鉄などとは違い、先物市場で取引されている事から、相場の変動が大きくなります。先物は、思惑から実需以上の価格にもなる事が多々有り、又単価も高い事から、下げ相場の時の衝撃は、鉄の比では無くなります。これら金属全般が、中国が中心となり、相場を押し上げているのが現状です。逆に言えば、中国に何かあれば、一気に相場は暴落へと向かう事も考えられます。その中国、ニュースでは、河北省などで、再び新型コロナウィルスの感染者が増加しだしているとの報道がありました。これが中国全土に広がらない事を祈るばかりです。今の所、もう一つのスクラップ輸入大国であるトルコも、相場が強含みの為、調整の上げ下げが有っても、去年の底値より確実に底上げされている為、大きな心配はいらないのでは?と考えて良さそうです。ただ懸念としては、先に記述した様に、中国での新型コロナウィルス感染拡大により、中国がロックダウンするような事態になれば、先は見えなくなってしまいます。

今は、新型コロナウィルスへのワクチンが、世界の人々に行き渡るのを望むばかりです。

コラム
緊急事態宣言が首都圏などを中心に又発令されました。病院では、重症患者に対し24時間体制で、18人程度の医療従事者が必要とも言っていました。今は、マスクと手洗い、うがい、そして密を避ける行動が一番かと思われます。

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