今年は、新型コロナにより、マスクをつけている為か、非常に息苦しい夏でした。又、梅雨から急に夏空と言う季節の急変も有り、例年以上に体に負担がかかる夏でもあった気がします。そんな夏ですが、お盆を過ぎた頃から日が暮れ始めると、鈴虫などの虫の音が聞こえ始め、季節が秋に向け動き出しているのを感じられる様になりました。しかしこの新型コロナウィルス、いつまで続くのでしょうか?
生活様式も以前とは変わり、在宅勤務など、会社に行かなくても仕事が出来る様になりました。これは ワクチンが開発されても続けられると思われ、今後の社会の仕組みが変わるきっかけにもなるかもしれません。(物作りの世界は変わらないと思いますが、それでも機械化は進むと思います。)
さて鉄相場ですが、こちらも新型コロナウィルスに振り回された年でもあります。例年鉄相場は、ゴールデンウィーク前で価格が下がっていたのですが、今年は、ロックダウンの影響でスクラップの発生が極端に落ち、無い物高から相場は上がり続けました。6月下旬になり、製品需要の落ち込みから、スクラップ価格も下がり始めたのですが、7月に入ると中旬頃から輸出価格の上昇により再度上がり始め、現在に至っています。
7月の上げは、海外もロックダウン等によりスクラップの発生が悪かった事から、スクラップを海外に求めた事による無い物高と言えそうです。そして今現在も、徐々に世界経済はゆっくりと動き出していますが、大恐慌以来の世界経済の悪化と言われるほどのダメージは大きく、何故か中国を除く国々が、未だに新型コロナウィルスとの戦いにダメージを受け、思うように経済を復活させられていません。ワクチンが製造できる迄は、中国の一人勝ちと言えそうな状況です。新型ウィルスの発祥地と言われる中国ですが、本当にウィルスを抑え込めたのか定かではありませんが(情報の真偽については、元々信用が無い国なので・・・)、粗鋼生産は過去最大となり、中国国内のスクラップでは足らず、製品・半製品のビレットを海外から輸入する状況となっています。このままいくと、世界の今年の粗鋼生産の半分を中国が作る事になり、見方を変えますと、世界の製品価格の操作もできてしまうのでは?と言う事も考えられます。これは、非鉄市場にも当てはまり、今現在の銅などの価格が上がっているのは、中国市場が牽引しているとも考えられます。
ここまで世界的に大きくなった中国に鉄・非鉄市場を寡占化されるのは、その他の国々にとっては、やりづらくなり、最悪の場合、中国企業に吸収合併される恐れもあります。又中国は、新規に他国に高炉等も建設している事も有り、中国国内のみならず海外でも中国系企業が幅を利かす状況になりつつあります。その様な事も有り、アメリカ大統領であるトランプ氏が保護貿易をするのも、何となく頷ける気がします。今後、鉄・非鉄など、そのままメーカーで原料として使えるものは、規制が緩やかになり、中国が購入する様になっていきます。日本国内でダブついている分はいいのですが、それ以上に中国に持っていかれると、国内メーカーは困ってしまいます。場合によっては、国内メーカーの合併・廃業も考えられます。そうなると益々価格の決定権は中国に握られてしまいます。国内で生産力を持たなくなると将来取り返しのつかない事態に追い込まれます。
かつて「鉄は国家なり」と言われる時代がありましたが、鉄は金属の種類の中で安価で強度もある為、未だにこれに代わる使い勝手の良い金属はありません 。ここは何としても、日本の未来の為にも、国内製造を死守してもらいたいものです。
話は逸れてしまいましたが、今の所、例年の様な、季節性の相場の動きの範疇となっています。今後ですが、9日に行われた関東鉄源の落札価格が、予想以上の高値で落札されました。この船が、1~2か月後に来ることを考えると、シルバーウィーク後の相場の下げの確率は、低くなったと言えそうです。当面は、強含みで相場は移行するものと思われます。例年は年末迄に一旦下がるのですが、今年はどうなるのか?気になる処です。個人的には、あまり下がらず、世界経済の立ち上がりと共に、無い物高の状況が続くのでは?と淡い期待もしてしまいます。今年一年もあと少し、新型コロナに負けないで乗り切りましょう!!!
コラム
今年は、インフルエンザのワクチン接種をしていた方が良さそうです。新型コロナウィルスとインフルエンザの同時感染のリスクがある為で、少なくともインフルエンザは抑えられれば、重症化するリスクが軽減されると言う事からだそうです。