リサイクル通信

2020年6月202号】

自粛の年度初め / 技術革新と規制 / 便利だけど処理困難がキーワード

(当社正面玄関前にて)

自粛の年度初め

世界に脅威をもたらしているコロナウイルスにより、営業は自粛の流れとなり、会社にて待機の状態でした。ウイルスをもらわないという事はどこにも行かず家に立てこもり、家に届いた商品はすべて殺菌してから保管、ということになるのでしょうが、どこまで警戒し恐れればいいのでしょうか。新聞テレビ等で出てくる数字の意味を理解し正しく恐れることが必要だと感じました。このような時には流言飛語には気を付けましょう。

技術革新と規制

数年前にとある装置のデモに立ち会いました。サンプルは当社から持参し、それを装置にかけてどうなるかのデモでした。詳細は書けませんが、前からある技術を併せたり、改良したりしながら開発された物でした。処理能力も少ない物で、装置自体はコンパクトでした。処理量に応じて設備機器が大きくなるのは当然として、問題は処理能力です。1立米を処理する工程が終わるまでに6時間程度かかるとの事でした。追加の設備を入れれば短縮は可能だと思いますが、処理量に対しても設備が重たすぎ(大きすぎ)ます。私ごときが言うのもあれなのですが、まだまだ改良の余地があるな、と思いました。


技術的には大体ですが出来ているので、後は機械屋の腕の見せ所ではないかと思います。ただ、この設備を導入するには関連する規制(法律)がかなり厳しいものとなります。そのハードルをすべてクリアするには相当の経験と専門の知識が必要になるでしょう。装置自体の考え方としてはとてもいいと思います。ただ、これに関連する規制等に対して対策を立ててクリアする事も併せて提供しなければ買う側は二の足を踏むでしょう。どんなに技術的に優れていてもこれが出来なければ魅力的な商品とはなりえません。

便利だけど処理困難がキーワード

この世に出ている商品のほとんどが使用者の視点で作られていると思います。便利で簡単で早いなどがキーワードとなっています。特に販売単価の低い物はその傾向が強く出ています。また、海外からの輸入品など今はネットで簡単に手に入ります。でもそれを使い終えた時、処理は誰がやるのでしょうか。

家庭で使っているものならば自治体にその処理の責任はありますが、処理場(清掃工場)はそんなに万能なものではありません。新技術にはすぐには対応できないのです。例えば電池を自治体自ら処理している所はほぼないと言えます。一部に自前の処理場に埋めてしまっているところもあると聞いております。1次電池(ボタン電池除く)は現在では昔のように問題(水銀電池)になるようなことはありません。昨今はリチウムイオン電池の処理についてです。不要になれば地元の自治体へごみとして出します。それをどのように自治体は処理をすればいいのでしょうか。

作る側の論理で発売された商品は処理までの事はほとんど考えられていません。処理装置の購入も設置も簡単には出来ません(処理装置があればですが)。年々自治体の予算は福祉分野に比重が移されていき、ただでさえ予算が付きにくいところで、安全に処理するにはどうしたらいいか。現在は試行錯誤をしながら答えが出ずに、場当たり的な対応を取らざるを得なくなっています。限られた予算、設備、人員で新しい処理方法を考える、なおかつ処理困難物。


現在、清掃工場の火災原因の上位はスプレー缶、ライター、リチウムイオン電池(又はそれが内蔵されているもの)となっております。スプレー缶とライターは当社で無害化処理を行っておりますのでお問い合わせください。専門のスタッフがご説明させていただきます。

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