鉄相場
新緑が、眩しい季節になりました。今年は、例年と違い、昨年、中国武漢から発生した新型コロナウィルスが今年に入り、世界中に蔓延し、ロックダウンなどが起き、この日本も含めて、世界の人々がステイホーム状態となってしまいました。その為、企業は生産活動が縮小し、大恐慌以来の不景気が来ると報道などでは出ています。リーマンショック時でさえ、酷かったのに、それ以上?となりますと、世界はどうなってしまうのでしょうか?リーマンショック時、数ケ月たった頃から、経済の落ち込みの酷さが出てきました。今回は、そろそろ停滞していた影響が、出始める頃なのかもしれません。今年は、ウィルスとの戦いと共に、世界経済にとっても、本当の意味での正念場になりそうです。そう言う意味でも、今年見る周りの 景色は、昨年とは違う景色の様な気がします。
そんな中での鉄相場ですが、正直判りません。業界人がそんな事でいいのかとお叱りを受けるかもしれませんが、先に書いた様に、世界経済が失速すると言う意味では、相場は下げ方向に働きます。ただ直近では、経済活動が停止している為、スクラップの発生が悪く、無い物高の雰囲気が出てきています。需給バランスで価格が決定されるのが鉄スクラップな為、生産に足らなければ上がる、不要ならば下がるのが基本です。今は、国内は減産、海外も減産だけれども、海外は、ある程度輸入に頼る為、必要な分は輸入する。今は、少しだけ海外向け輸出が多くなっている。又、以前決めている輸出契約の為、今より若干契約価格が高い事から、必要分を集める為に、価格を上げる可能性がある。 その様な事から、無い物高の様相が、品種によって出てきているが、長続きしない可能性もあります。今はあまり期待せず、淡々と品物を出している方が、リスクは少ないと言えます。
今年は、高炉がリーマンショック時以上に高炉を休止します。又、トヨタ自動車の社長が、今期のトヨタ自動車の利益が大幅に落ちるだろうと予想しています。日本を代表する製造業の社長達が、非常に厳しい予想をしているのを考えると、スクラップの使用量は減る事だけは判ります。以前から言われていた、高炉・電炉の再編は、まだ途中過程と言われていたので、非常に気になるところではあります。スクラップの売り先が減ると言う事は、海外に活路を見いだすしかないのですが、その海外もどうなるか判りません。ここ数年は、業界にとっても、色々ある事が予想されます。今は、ジタバタせず、世界の方向性をしっかり見定める時期なのではないでしょうか?
潮流
私個人だけの考え方かもしれませんが、世の中の流れが、この新型コロナにより変わっていく気がしています。今迄、物を買う事が豊かさと思っていた事が、これからは、必要な分だけ購入すると言う事に、人の気持ちが変わっていくのではないかと思えるのです。私も趣味の物を今回の事で減らしました。あまり必要性がないのでは?と考えたからです。必要な分は残してありますが、それ以外は減らしました。
実は清掃工場に持ち込まれるゴミの量が異常に多いと言うニュースが流れていました。在宅勤務と言う事も有り、それぞれの家庭で不用品を整理したのでしょう。減らしたら部屋がスッキリし、改めて必要無かったのだと気づいたはずです。そうなりますと、次は、本当に必要なのか?と吟味して購入するようになります。物があまり売れない時代が来るのでは?とそんな気がしています。ただ本当に良い物、必要な物は売れる。ちょっと寂しいですが、物を持つ豊かさより、精神的な豊かさを求める時代に変わっていく。新しい時代の幕開けが、今年から始まるのかもしれません。
コラム
新型コロナウィルスにより、マスクが手に入らない状態でしたが、今現在は、価格も下がり、手に入る様になりました。ただこのマスク、つけて作業をしていると、湿気で息苦しくなります。このマスクの進化が期待されます。