リサイクル通信

2019年2月186号】

春の訪れ / 札幌のスプレー缶爆発事故 / 改めてスプレー缶・使い捨てライターの無害化処理について

(平成31年元旦・所沢神明神社にて)

春の訪れ

 今年の冬は昨年と違い、氷点下を記録するものの水道が凍るようなことはありませんでした。このまま暖かくなり春を迎えるのかもしれません。昨年の12月に履いたスタッドレスタイヤをノーマルタイヤに交換するタイミングを早めるか桜が咲くころまで待つか悩ましいところです。

遠くない山々を眺めればすでに杉の葉が赤く染まってきており、花粉の飛散が始まる春がそこまで来ているのだなと嬉しいような辛いような複雑な気持ちになります(花粉症持ちです)。

札幌のスプレー缶爆発事故

昨年12月に札幌市内で発生したスプレー缶による爆発事故ですが、情報が出てくるとまさかそんな事しないだろう、という理由で起こったことがわかりました。原因となった消臭・除菌スプレーですが噴射レバーが押すと固定される仕組みになっており、次々と噴出させることが出来たことからこのような事態になってしまったようです。もし、押しながら噴出させるタイプでしたら数十本で疲れてやめていたのではないかと思います。噴出剤としてはDMEが使用されており、プロパンなどに比べると環境負荷が少ないという点はありますが、性質はプロパンに類似していることから取り扱い貯蔵についてはLPガスの技術が使われております。

今回の件は、多数のけがをされた方がおりますが、死者が出ていないというのが不幸中の幸いでした。 処理しようと思いながらため込んでしまったスプレー缶。処理業者に相談するものの、受け取れない、またはとても高い処理費用を言われたので自分で処理しようとしたのでしょう。普段身の回りにあるので危険だとは感じなかったのではないでしょうか。同じ札幌市内でスプレー缶に穴を開けていて火災になり、ご夫婦が亡くなったのは平成27年5月のことでした。この時も環境省から通知が出ており、それに続く昨年12月の爆発事故を受けて再度通知が出されました。穴を開けずに回収処理する体制を整備されたいと。

ただ、今回の通知もそうですが、要望的なものであり強制力はありません。しかし、4年前の通知から現在までに数多くの自治体が回収方法の変更をしてきました。

改めてスプレー缶・使い捨てライターの無害化処理について

昨年のスプレー缶事故から当社へお問い合わせを多くいただくようになりました。急遽新年度から処理を委託したいとご連絡をいただいている自治体様もあります。分別・回収方法から市民への告知と、行わなければいけないことは多いと思います。しかし、その結果、穴を開ける際の事故から市民を、リサイクルセンターで働いている方々を危険から守ることが出来るという素晴らしい結果が待っているとしたらその苦労も報われるのではないでしょうか。スプレー缶の穴あけによる事故は日本全国で起こっており、ケガだけでなく死亡事故にもなっておりますが、全国記事、地方紙に乗るのはごくわずかで、その大半は地元民ですら知らないということがあります。

ご家庭内で穴を開ける時はどうしますか。マンションなどの場合ベランダや敷地内の外でも周りの目があるので開けにくいものです。そうなるとお風呂場か台所になり、どちらもガスがたまりやすい構造でガス台、換気扇のモーターなど着火源があります。カセットボンベのように固いスチール缶にお年寄りが穴を開けるのは骨が折れることでしょう。札幌の事故からまだ1か月しかたっていない今年の1月に神奈川で穴あけをしていた高齢の方が爆発により亡くなりました。このような事故で亡くなる方がいなくなるように、当社は微力ながら協力し、安心・安全・確実に無害化処理を行ってまいります。

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