リサイクル通信

2018年12月184号】

雑品問題近況 / イノベーション 本庶佑氏のコメントより

寒くなると、初夏が待ち遠しい?(韮崎)

雑品問題近況

雑品?一般的には聞きなれない言葉ですが、簡単に言えば、鉄と非鉄とプラスチックの混製品スクラップの事です。我々の身の回りにも沢山あります。家電製品や機械類などは、ほぼ全て鉄と銅、アルミ、プラスチックなどの部品を組み合わせて作られています。一方で、リサイクルの基本は、分別にあります。鉄は鉄、銅は銅といった形で、素材ごとに分けなくてはリサイクル出来ません。国内でも、シュレッダーと呼ばれる破砕機でバラバラに砕き、分別する方法がありますが、金属の厚みが薄い物が対象です。工作機械など破砕出来ない物は、かつては日本でも手解体していましたが、20年程前から中国に輸出する流れが出来て以来、国内での解体は、ほとんど行われなくなりました。中国では、安価な人件費を背景に、雑品を輸入し、手解体し金属資源としてリサイクルする手法が、大規模に行われていました。

 しかし、今年この流れが遮断される法が相次いで制定されました。

1、廃棄物処理法改正(2018年4月)

2、バーゼル法改正(2018年10月)

3、中国の固体廃棄物輸入規制(2018年末迄)

1では、国内の回収業者(主に中国系のバイヤー)の規制が主として行われました。大きな街道沿いに、鉄板で囲いをしたスクラップ業者を見かけますが、舗装されている訳でもなく、土壌汚染などの環境対策が行われていないケースが大半です。家電リサイクル法などの違反も見受けられるケースも多々あります。こういった業者に県への届出を義務図けると共に、産廃施設と同レベルの保管基準の遵守を求めています。

2では、有害廃棄物の明確化が図られ、判断がしにくかった物についてリストが作成されました。 3については、多くのスクラップが対象とされ、中国国内業者への、輸入ライセンス供与が大幅に制限されています。

その後、タイ、マレーシアなどへの輸出も試みとして行われましたが、元来処理能力も高くなく、相次ぐ規制制定により、中国以外の国への輸出も難しい状況となって来ました。

 一方で、国内処理ですが、シュレッダー向けにある程度の量は流れている様ですが、これも既に限界となっています。雑品などを破砕機に掛けると、ある程度の割合でゴミが出ます。この処理先が元々少ない為です。シュレッダーの加工能力には、ゆとりがあっても、発生するゴミの処分がままならず、受入れを制限するケースが頻発しています。また、処分場なども値上げを進めており、雑品の処分料が上昇していく事は、間違いないと思われます。

 電線なども、影響を受けています。以前は、中国に輸出されていましたが、輸入規制を受け、国内で処理する流れになってきています。一般的には、ナゲットと呼ばれる機械で処理されます。まずは、手選別で、電線の銅が、メッキしてあるか、否かで分け、コンセントなどの端子を切断していきます。その上で、専用の破砕機で電線を1mm位のサイズに細かく破砕し、比重によって、銅と被覆の分離を行います。ここでも、この被覆の処分がネックになっています。既に、銅分の少ない電線などは、ナゲット処理向けではなく、産廃処分といった、話も出てきています。

 以前は、買い入れ出来ていた商品も、その構造、素材構成などによっては、取引対象外となったり、大幅な減価、又は処分費となるケースが出てきています。是非、機器類を処分される場合には、早めにお問い合わせ頂ければと思います。

イノベーション 本庶佑氏のコメントより

「イノベーションとは結果だ。 とんでもないと思うようなことから始まって結果として世の中を大きく変える。」(日本経済新聞社12/3号より引用)

かつて、大ヒットしたゲーム機は、秋葉原で売っている様な部品で作られていたそうです。超最先端科学しか、イノベーションを起こせない訳ではないのです。柔軟な発想と、あまり打算的にならず取り組む姿勢こそ、イノベーションの条件かもしれません。

今年も一年間、大変お世話になりました。
地域の若手経営者の会を卒業してから約4年。夜の空いた時間で、自己投資をしています。社会人向け大学院(MBA)、電気工事士資格とクリアし、最近では、ゴルフを習い始めました。これが一番ハードルが高いかもしれません。

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