(干し柿・熟成中 2015.11.1)
11月になると、木枯らしが吹き出し、乾燥した晴天の日が続きます。寒さが厳しくなり人間にとっては辛い季節となりますが、干し柿づくりには最高の季節です。乾燥した大気の中で、秋の日差しを目いっぱい浴びて、ゆっくりと、しかし確実に熟成していきます。ものの本によると、干し柿は、カリウム、カロチンを多く含み、カリウムは血圧を下げる効果があり、また、カロチンは体内でビタミンAとなり、目や粘膜、皮膚の健康を保ち、病気の回復や風邪の予防に役立つとか。ただし、高カロリーなので、ダイエットの方は多少控えめがよいかと。因みに、我が家では、薄くスライスしてサラダなどに入れて食べています。
深まる秋と温暖化?
実は、このことは作物だけの話ではなく、植物と連鎖の関係にある野生動物たちにも影響しているようです。ここ最近、今まで見なかったような水鳥たちが増えたこと。また驚いたことには、最近になり、夜遅く、或いは明け方近くに、鹿の鳴き声が聞こえるのです。最初は、なんの鳴き声かわかりかねました。そもそも子供の頃より鹿の鳴き声を聞いたことが無かったのですから。哀愁をおびたせつない鳴き声です。学生時代に、万葉集などで、秋を詠んだ歌によく出てきたな、ぐらいしか記憶がありません。
私の実家では、わずかな畑に、野菜や栗やちょっとした果物を作っているですが、9月に収穫した栗も然り、また前述した干し柿も然り。このところ、収穫量(ちょっと言葉は大げさ?)が増加しています。また、蜜柑の木も数本あるのですが、今までは、酸っぱくて、とても食べられる代物ではなかったものが、今年は、甘味もあり食べられる蜜柑となりました。このようなことは初めてです。これも気候変動の影響かな、などと家族で話しています。聞くところによれば、色々な作物の北限が徐々に北に移動し、それと同時に寒冷作物の南限も北に移動してとのことです。青森のリンゴも北海道へと移っていくとの予測さえあります。今年は豊作などと喜んでいてはいけなのかも知れません。
このころの秋の朝明(あさけ)に霧隠(きりごも)り
妻よぶ鹿の声のさやけさ
などと読まれていますが、とてもさわやかな鳴き声ではありません。がしかし、深まる秋の夜のひと時、万葉人に心を重ねるには充分な演出には違いありません。但し、これも気候変動のなせる現象かとかと考えると、やはり喜んでばかりではいられません。
折しも今月11月30日に地球温暖化抑止の為の国際協力の枠組みを話し合う国連・気候変動枠組み条約第21回条約国会議(COP21)がパリで開かれます。前回の京都議定書では、途上国は温暖化ガスの削減義務を負わず、また世界最大の温暖化ガス排出国である中国や米国(実際には脱退)が参加しておりませんでした。今回は両国を始め、途上国を含む多くの国・地域(190以上)の代表が参加し、2020年以降の温暖化対策の国際的枠組みの合意を目指しています。人類の未来を見据えた野心的な枠組みの合意を期待します。
資源安とリサイクル
平成27年度上半期(4月-9月)の上場企業の6割が増益との新聞記事がありました。要因は、円安と北米市場の好調とインバウンド消費とのこと。また資源安により安い入原材料の恩恵を受けている業界も増益基調にあります。
一方、その安い資源を取り扱っている業界は厳しい状況にあります。資源の開発や資源の一次加工を担う業界は厳しい状況です。この分野は中国国内の需要減と供給過剰により、国際的な需給関係のバランスが完全に崩れています。というより崩されていると言った方がいいかもしれません。価格の自動調整機能を無視した過剰生産と供給。国内で調整せず、世界市場で調整させるといった強引な仕方は中国らしいです。
経済的パワーをもった一党独裁国家の後押しを受けた企業郡と対等に渡り合える民間企業は多くはないでしょう(実は彼等自身も傷ついているのですが)。市場調整メカ二ズムの機能する余地はありません。資源価格の破壊という言葉は過激かもしれません。しかし資源の有限性と地球環境保全を理念に生まれた資源循環型社会構築の基盤である資源リサイクルシスの秩序までもが崩壊してしまっては困ります。中国には大国として、節度ある行動が求められます。