当社の中には、幾つかの会議体が設けられています。役員会、経営会議、営業会議、主任者会議、5S委員会、旅行委員会などがあります。今回は、少々リサイクルからは外れますが、当社の取り組みについて書いていこうと思います。
未来会議は、今年から設けられた会議体であり、現在の執行部と10年後会社の中核を担っていくであろう人材で構成されています。経営層、工場長、10年後50歳前後で、中核を担っていくメンバーを数名、そして外部からの視点として、中小企業診断士の先生。こういったメンバーで月に1回開催しています。ポイントは、会社の数字も明らかにした上で、議論を行っていくという事です。各部門の売上や収益なども可能な範囲で公開し、これをベースに議論を行っています。また、足元の議論と未来の議論を平行して行っています。時には会議後、お酒を交えて議論を行う事もあります。
きっかけは、円滑に世代交代を進める為に、誰を選び、どういった教育をしていくかを考えた事にあります。中核的な人材候補には、様々な部門での経験、スキルなどを取得してもらいたい。それには、やはり年単位での時間が必要です。 その中で、10年後の社員の構成を年齢を機軸に書き出してみるという作業を行ってみました。すると、全く違った会社の様子が見えて来ました。個々の社員については、10年後40才位だよなとか、或いは、定年だな、などと思っていたのですが、全体の構成を俯瞰すると思っていた以上に変化している姿が見えてきます。
その時に備えて如何に社員の育成を図っていくか、その事が非常に大切ではないかと思っております。そして、未来会議のメンバーは、現在をしっかり捉え、支えて行くと共に、経営側と前線で働く社員とが、円滑にコミュニケーションを取れる様に双方の意思を中継する役割も担っています。メンティである若手のメンバーは、10年後には、自らが背負って立つ気構えが求められています。そして、その為には、各セクションの苦労も身を持って経験し、一方で経営的な視点を持つ事が求められています。それこそ、一朝一夕には行きません。経営する立場として、じっくりと時間を掛け、取り組むべきテーマだと思っております。
5S委員会は、製造業に於いて、基本中の基本の部分を担っています。人間は、基本的に物を集積していく本能を持っています。工場や、事務所といった場所も、人間が働く場所ですから、本能に従って、どんどん物を溜めていきます。そして、集積に反比例して効率は落ちていきます。物が多ければ、保管する場所も、探す時間も増えていくからです。5S委員会では、それぞれの「言葉の定義」から、実際の行動までを管理していきます。断舎利という言葉が流行った事もありましたが、やはり捨てる事から始めるのかと思います。使わない工具、既に無い機械の予備品など余分な物が結構あるものです。その為に、保管場所を増やすなど、全くナンセンスな事ですから。
コミュニケーションに関する企画も幾つか行っています。
当社の場合、経営側の出す条件は2つです。
一つ目は予算。二つ目は、参加者全員が楽しめる様に企画する事。
これに反しない限り、役員の口出しは、NGとしています。以前は、担当役員が、決めていましたが、社員の当事者意識を高める事、そして、全員が相互に協力し合い実行する事などを学んで貰おうと思い、全て社員に任せる事にしました。メンバーは、毎年交代なので、新たなアイディアなども出てきて、従来に比べて、経営側から見ても、とってもいい企画が出来ていると思っております。近年、帰属意識の高まりを、などとも言われておりますが、基本的に会社という所は、人生の中で多くの時間を過ごす場所です。そこが住みにくい場所であれば、やはり人は離れていきます。一方で、常に全てが与えられると言う考えも違うと思います。自分の住む場所は、やはり自分で住み良くしていくべきだと思っています。もちろん社員同士のコミュニケーションだって大切な要素です。その一環として、企画を任せています。会社とは、自らの能力に磨きを掛ける「場」であり、発揮する「場」であって欲しいと思っております。その為に、経営者は、働く環境を整え、社員の給与を遅滞無く支払い、学ぶ機会を提供しなくてはなりません。当社が、元気に人生を楽しむ為の「場」あって欲しいと思っております。