リサイクル通信

2013年7月119号】

水不足の夏 / 期待が動かす経済 Ⅱ

秩父連峰/甲武信ヶ武の山中より金峰山を望む

水不足の夏

7 月に入ると梅雨明けは、例年になく早くやってきてしまいました。地域に差はあるものの、ここ所沢の地では、梅雨らしいまとまった雨が降りませんでした。大地は充分な雨を吸収することなく、夏の太陽に照りつけられ、畑作物には辛い状況です。利根川水系の水ガメも先月の話では、貯水率は52%で過去最低とのこと。充分な水を貯められずに夏場に突入し、取水制限も時間の問題とのことです。

ここ数年、夏場の水不足が毎年のように繰り返しています。元来、日本は梅雨と台風の到来により豊かな淡水が大地に内包され、上記写真のような緑豊かな山河が形成され、また豊かな恵みを享受してきました。しかし気候変動によると思われる?毎年の水不足の現象は、豊かな水資源の国に育ってきた私たちに水との関わりかたを、根本的に変えることを迫っているようです。電気の無駄を無くし効率的使用のために、今やスマートメータ-の各家庭への普及が望まれており、企業もITを駆使した製品を市場に送り出しています。電気の流れをよく水流に例えられますが、水の効率的使用もスマートに家庭で管理する仕組みづくりが必要かもしれません。

たしかに、水を節約する商品は、単体商品としては次から次へと開発されていますが、それを利用する人間が、それらを総体として管理し水の効率的使用を実現させるアイデアも必要でしょう。また水については品質と言う課題もあります。水の品質が高いことは、極端な言い方かもしれませんが、それと関わる食べ物は当然として、それを素材の一部としている製品、あるいは生産工程のなかで水を利用している製品の品質にも大なり小なり影響しているようにも思われます。水の品質が優れているとは、安心・安全のベースであり、或いはそれ以上のものかもしれません。水道の蛇口をひねると透き通った水がそのまま飲める。

日本では当たり前のこのことが、実は貴重で、貴いことであることが、海外へ行ったときにわかります。その国の豊かさや公衆衛生に対する取組みにもよると思われますが、総じて水道の水をそのまま飲むということには、かなりのリスクを覚悟する必要があります。水事情の悪い都市では、それなりのホテルでも、バスタブの蛇口をひねったら色のついた水が出てきたことを経験された方もおられると思います。日本の水、感謝すると同時に守っていく強い姿勢が問われています。

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