リサイクル通信

2012年12月112号】

LME と割増金 / 選挙

LME と割増金

アルミや銅といった基礎素材の価格は、ロンドンの商品取引所の価格(LME)をベースとして決定されています。これに為替を勘案し、さらに需給バランスなどによって日本での価格が決まってくるのですが、ここに割増金(ジャパンプレミアム)が加算されます。このプレミアムは、需要地の需給などによって決まってくるので、地域によって変わってきます。これが今年、大幅に上昇しました。

従来は、例えばLMECASH(現金)が2000 ドルだとしたならば、100 ドル程度だったのですが、夏頃から急上昇し、250 ドル近辺を付けています。従来から見れば、5%程度だったものが、10%以上に上がっているのです。やや、市場として歪だと感じております。新塊と言われるアルミは、ボーキサイトから製造されるのですが、この精錬コストが2000 ドルと言われております。今年の夏頃のLMECASH 価格は、1800 ドル近辺まで下がっていました。

生産原価を勘案すると、プレミアムが250 ドルでもほぼ利益無しといった状態です。製造原価に満たない部分をプレミアムで埋めているという構造でした。通常、需要家は一定量を長期契約で決めておいて、受注に応じて現金でスポット調達しています。現在、LMECASH は、100 ドルに回復しましたが、来年1-3 月のプレミアムは、10 ドル下げの240 ドル近辺で決まりました。精錬コストは、十分にまかなえているのに、なぜ下がらないのかと言えば、減産している訳でもないのに需給がタイトなのです。誰かが買い占めているのでしょうか?


実はその通りなのです。金融機関、ファンドなどが大量に購入しLME の指定倉庫に入庫しているのです。ですから、LME の倉庫には、過去最高の500万トンの新塊が眠っています。


もちろんLME は、先物取引も行う商品取引所ですから、色々なお金が入ってきます。以前は、需要家などが、相場変動のリスクヘッジに使っている程度早いもので、今年も残すところあと僅かとなりました。今年も皆様には、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

当社は、来年も皆様に多くの価値を提供出来る様、社員一同頑張って行きます。引き続きご愛顧頂きます様、御願い申し上げます。だったのですが、ファンドなどの参入により、非常に歪になっております。例えばアメリカの雇用情勢であったり、中国の経済状況などの発表一つで大きく変動していくのです。その規模は、年々大きくなっている様です。数年前まで、LME 指定倉庫の在庫量は、200 万トン程度でした。それが今や500 万トンと2.5 倍にも膨れているのです。この増加分は、新たに生産された新塊がメインです。それが、どんどん積み込まれて市場に出回らない状況が続いています。だからこそ、需要家が、足元の新塊を買おうと思っても買えないという事態が起きており、プレミアムも下がらないのです。

ファイナンスディールによって、資金が流れ込んでいるからこそ、この価格帯なのだという見方もあると思いますが、やっぱり違和感が伴います。ファイナンスディールによって、何かが生み出されたのしょうか?付加価値の創造、バリュー、色々な言い方がありますが、我々は、実物で社会を豊かにしようとしています。一部の人は、豊かになるかも知れません。しかし、実業を犠牲にしていると考えると如何かと思えてなりません。

選挙

選挙が終わりました。どの政党もそうでしたが、なぜか内向きの公約ばかりの気がしてなりません。TPP もそうですが、ASEAN マーケットにどう向き合って行くのか?これからの世界の成長エンジンは先進国からASEAN に比重を移して行くであろうと言われております。ここにどう取り組んでいくのか、進出企業の後押しをしていくのか、全く見えません。隣国の韓国などは、政府が企業の側面支援を大きく行っています。

選挙に行くのは、高齢者が多いかもしれませんが、日本の未来は、若者が担っていくのです。大きく後退した日本の教育ですが世界的な視野を持つ若者の育成が欠かせません。今年は、タイ、シンガポールなどのスクラップ問屋を訪問したのですが、どの経営者も普通に英語を話し、自国のマーケットだけではなく、韓国、インドネシア、シンガポール、タイなどASEAN 地域のマーケットを見渡したビジネスを展開していました。我々も、もっともっと国際的なビジネスセンスを磨き、チャレンジすべきだと思えてなりません。まずは、自ら出来る事から始めようではありませんか。

早いもので、今年も残すところあと僅かとなりまし
た。今年も皆様には、大変お世話になりました。本当
にありがとうございました。当社は、来年も皆様に多
くの価値を提供出来る様、社員一同頑張って行きま
す。引き続きご愛顧頂きます様、御願い申し上げます。

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