リサイクル通信

2010年6月82号】

環境展2010 / 急激な暴落

今年も早いものでもう6月を迎えております。このリサ イクル通信は担当者4名で書いております。特別な事 情でもなければ順番に回ってきますので、前回私が書 いたのは今年の2月の記事でした。そして例年通り6月 号は環境展の話題から始まります。

今年も変わらずに東京ビッグサイト東館すべてと屋 外展示場で開催されました。 昨年は通路も広く、1間ブースと呼ばれる小さな出 展者も少なく、見て回るのもあっさりと終わった記憶が あります。

今年は昨年の寂しさは薄れていましたが、それでも 最盛期の環境展から比べると70~80%ぐらいの感じ を受けました。業界新聞を読むと、辛口批評記事にな りますが、環境展で展示してあるような大型の破砕機な どで大量に処理する時代ではなくなっている、と書か れておりました。確かに現在の日本では物によって は、処理能力が発生量を超えている時代を迎えており ます。

大量生産、大量消費の時代に対応したものとな っているので、発生自体が減少している今の時代では その能力は余りあるものとなってしまいました。 さて、今回やけに数が減ったなと感じたのが、屋上 緑化です。その反対に増えていたのはこれからの夏に 向けてというのもあるのでしょう、ミスト発生器でした。あ ちらこちらでミストを発生させて扇風機で飛ばすという 気化熱を利用した屋外や工場内などの簡易冷却を狙 った商品です。

ミスト状にした水を飛ばし、気化すると きに周りの熱を奪うので温度が数度ですが下がるそう です。それに加え、臭気、埃などを抑えると謳っている 機種もありました。しかし、素朴な疑問ですが、気化し て熱を奪うのはいいとしても、蒸発してもそれはなくな るわけはなく、空気中に湿度として残るのではないの でしょうか。

高温多湿の日本の夏に数度の気温低下と 引き換えに湿度が上がるのはどうでしょうか。それとも 湿度はうまい具合にどこかに飛んでいくのでしょうか。 そんなことはありあえないと思うので、やはりこのあたり は湿度としてのこるのでしょう。

どなたか扇風機で湿度20%前後の風が送れるよう なものを発明してくれないでしょうか、普通に考えれば それは除湿機なんでしょうけど。業務用扇風機に付け られれば炎天下で働く人達のわずかですが応援にな ると思います。余計な電力を使わないで出来ればすご い発明になりますが、エアコンが売れなくなりそうです。 ここでまた見つけたのは冷却服などでテレビでも放 送された冷却ファン付きの作業服です。これは数年前 からありました。

ここの社長さんはまた新たなものを考え ていました。今度はヘルメット内冷却装置です。真夏の ヘルメットの中は炎天下の中で作業しているとかなりの 高温になります。休憩時間には水道で冷やしたりもし ております。そこで単三電池二本でヘルメット後頭部に 取り付けたファンを回し、その風をノズル状のものでヘ ルメットの後部すきまから差込んで風を送り込むという 物です。実際に現物も販売していましたが、なかなの アイデア商品だと感じました。この夏に少し検討してみ ようかなと考えております。

急激な暴落

このところスクラップ価格の急落が起こっておりま す。一日おきどころか、連日での値下げ通知をわが社 も受けております。

鉄だけでなく非鉄(銅・アルミ・ステ ン)なども値を下げております。最初は中国が金融引き 締めに入った関係からと考えておりましたが、どうやら その要因にギリシャに端を発したPIIGS の五カ国問題 も絡んでくる事態となっているようです。

まとめてみると トルコが鉄製品をヨーロッパ(EU)に輸出、それがギリシ ャ問題以降EU 圏での販売が低迷、さらに販売価格の 下落、そこで新たなる販売先としてアジア圏、中国へ 輸出先を求めたが、金融規制で購買意欲が出ない。

その中国は鉄製品を韓国に販売。韓国内での鉄製品 生産がこれに押され減産となり、日本産スクラップを買 う気をなくし、日本で余剰なスクラップは行き先をなく し、価格の引き下げにつながるという、需給の調整がワ ールドワイドな規模で行われたということです。日本の 鉄屑は今回の件をみても、これだけの国が絡んでくる という時代を迎えています。

さあ、この次はいったいどんな風に時代が動き、スク ラップが動くのか。激しい時代の動きにどのような波が くるのか、ひと時も目が離せません。

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