リサイクル通信

2010年5月81号】

鉄の相場 / 非鉄の相場

鉄の相場

最近の異常な寒さや、暑さで皆様のお体の具合はいか がでしょうか? 個人的にではありますが、私の家族は、ここで皆 風 邪をひき、季節の異常な変わり目に身体が着いていかな い事を、実感した次第であります。

さて本題に移りますが、鉄相場は今年に入り、ほぼ一 本調子で価格が上がってまいりました。 又、今現在の価格は、サブプライム問題で鉄が大暴落 した以降では、最高値のところにあります。 個人的感想で言わせて頂きますと、約1年でよくここ まで価格が戻ったものだなと言うのが実感であります。 早くても、今現在の価格は、今年の9月頃以降になる のではと、今年の初め頃は考えていました。

これは、想像していた以上に中国などの新興国の立ち 直りが早く、世界経済を牽引していったもののお陰でも あります。 又、日本は立地的にアジア圏のマーケットに組み込ま れていますから、尚更、その恩恵を受ける形になった事 が、今現在の相場になっていると思われます。 ただ、毎年言われているのですが、ゴールデンウィー クまでは、メーカーはフル生産状態になる為、スクラッ プ価格が上がるのですが、それが終わると生産も一段落 し需要見合いになる為、スクラップの使用量が減り、価 格を下げると言うのが通例となっています。 今年もゴールデンウィークが終わり、通例の状況とな りつつあります。 東京製鐵岡山に、今月米屑が入着予定となっている 為、価格をすでに下げてきました。

それに追随するように、関西方面では、各社価格を下 げてきています。 関東はと言いますと、東京製鐵宇都宮は、在庫が少な い事から、今現在価格は横這いをたどっていますが、東 京製鐵宇都宮近隣電炉は、一部下げや、荷止対応の状況 になっています。 湾岸地区はと言いますと、輸出向けや、西送り向けを 行う業者が、価格の下げに動いてきています。

まだ周辺高炉や電炉は、下げの気配が濃厚になってき たことから、問屋側の出荷が増え、徐々に荷止め価格の 下げに移行し始めています。 この先大幅な下げになることはなく、一時的な調整局 面だと思われるのは、スクラップ価格に非常に影響力の ある鉄鉱石価格は、その資源のほとんどを数社の大手が 独占的に握っている為、鉄鉱石価格の操作をしやすい状 況にあり、今まで年1回の値段交渉が年4回に増えたこ とが挙げられます。

これが意味する事は、今後新興国を中心に、鉄の需要 が増えると予想されている中で、鉄鉱石価格を小刻みに 上げやすくし、その都度莫大な利益がこの大手数社に入 る仕組みとなった事です。 その為、すでに4~7月の鉄鉱石の契約価格は上昇し ていて、それが今現在のスクラップ価格にも影響してい ます。 これが今回の下げは、一時的な調整局面であり、通年 とは違う新しいパターンが生まれる事を意味している ものだと思われます。 価格調整は、個人的には、1千~2千円/tレベルの 下げ程度ではないかと考えています。

非鉄の相場

先日、ギリシャの財政危機問題が世界的にサブプライ ム問題がまだ収束していないのではとの憶測から?金 融、証券、商品市場に波及し、商品市場である銅などの 非鉄全般が暴落と言える位に価格が下がりました。 これは、一昨年のサブプライム問題の暴落以来とも言 われ、評価損を被った非鉄問屋さんは多いかと思われます。

ただこれもこの先どうなるかは、強弱マチマチの意見 があり、このギリシャ問題がどう決着するかが、ひとつ の指標になるのではと思われます。 ただLMEの銅の在庫量は、確実に減ってきているの で、世界経済は成長路線に戻りつつあると思われるのですが・・・・。

先物取引は、マネーゲームに利用されている為、市場 原理とは別物の思惑に左右される事が、先読みを非常に 読みづらくしていると言えます。今現在は、下げの予測 が多いのが一般的といえます。

コラム
情報網の発達により、世界が非常に狭くなったと感じます。 鉄スクラップさえ、トルコや韓国、米国、日本の相場が瞬時に 世界に伝わりそれを基に、世界のスクラップ価格が形成され ています。国際人的感覚の必要性を肌で感じてきています。

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