鉄スクラップ
今年も残りあと4ヶ月程となりました。 昨年の同時期は、7月後半からの大暴落の始まりの さなかで、9月には、若干相場が上がり、ほっとして いたのもつかの間、その後再び暴落が始まり、底値 までまっしぐらといった状況でした。
ただ昨年12月頃から中国が、極端に下がりすぎた 日本屑をお買い得と感じ、購入を始め、その後の輸出 量も中国向けでは史上最高を更新していきました。 正に売り先のほとんど無かった日本のスクラップ 業界に神風が吹いた状況だったと言えます。
さらに若干時期が遅れてではありますが、韓国も 日本屑の購入に動き出してきました。 日本勢はと言いますと、さらに遅れてではあります が、やっと底を打ったと思われる5月頃から粗鋼生産 量が徐々に上向きだしました。
6月頃には、百年に一度と言われる大不況のさな か、市中からのスクラップの発生が悪い状況の中で、 海外勢と、日本の電炉との間でスクラップ争奪戦が始 まり8月のお盆の頃のピークまで続きました。
そしてお盆を過ぎた頃から、ヒートしていた日本屑 を国際比で見たら割高と感じた中国は、様子見状態と なり、今現在の輸出の中心は韓国となっています。
ただ韓国勢も中国同様に日本屑を割高と考え始め てか、ライバル(中国)が減ったタイミングを見計らい 日本屑の価格を下げてきました。
この輸出価格へ真っ向から挑んでいた東京製鐵も、 製品販売が伸びない上に、原料であるスクラップが上 がり続けた為、製品価格と原料価格のスプレッドが狭 まり、韓国の値下げに同調し、スクラップ価格の下げ に動き出しています。
又、集中炉休を行っている電炉が数社ある上、一部 の輸出業者でも荷止めを行っている事も、下げ環境を 作りやすくしている要因となっています。
ただ極端な下げは、せっかくの製品価格の上げに対 し水を差す形になる為、ほどほどの下げ(これが難し いのですが)で落ち着くのではと思われます。
ではこの先は?といいますと、輸出動向が微妙な展 開ではありますが、国内で見ますと、9月の大型連休 に電炉などでは集中生産が行われると予想され、そこ でのスクラップの使用量も一時的に増えることから、 9月の2~3週目で相場が一時的にせよ上がると思 われます。
その後の可能性としては、中長期的に見れば上げト レンド、短期的に見れば、上げ、横這い、下げのどれ でも可能性があるとしか言えません。
中長期的に見れば、経済の緩やかな上昇と共に、 高炉・電炉の生産量も増えていく為、スクラップの使 用量も増える上、それが世界的ともなれば、又資源の 争奪が始るのではと予想される事から上げトレンド になるのでは?との予測に結びつきます。
ただ昨年の様なバブルにはならないと思われ、スク ラップの天井価格もあの頃の破格な値段になるとも 思えず、おおよそ、あの頃の半値から良くて7掛けが ピークと個人的には予想しています。
気になるその時期は?と思われるでしょうが、これ については「神のみぞ知る」とお茶を濁すような言い 方しか言えず、これにて終了とさせて頂きたいと思い ます。
地球環境
今年の夏は冷夏とも言えそうで、エルニーニョ現象 の影響かと思われるのですが、このエルニーニョ現象 の起こる確率が年々上ってきているようで、これが ゲリラ雷雨や降雨量の減少と様々な影響を世界各地 に及ぼしています。
個人的には、新興国の経済発展はこれから本格的に なるものと思われ、発生する膨大な二酸化炭素量は、 先進国の削減量を凌ぐのでは?と考えています。 となると、地球温暖化はもはや止められないのでは と悲観的な気持ちになってしまいます。
だからこそ日本の優れた技術力で、さらなる省エネ ルギーで生活のできる商品を開発し、水のあまり降ら ない地域には、緑ができるバイオテクノロジーの開発 こそが、日本が世界に胸を張っていけるもう一つの国 づくりの方向性でもあり、地球環境に貢献できる一番 近い場所(国)にいる役目ではと私は思っています。
コラム
新型インフルエンザが、これから本格的に流行する模様です。 持病のある人や、子供は重症化する傾向にあり気がかりで す。予防は風邪と同じ手洗い、うがい、マスクの使用などで す。おかしいなと思ったら、早めの受診をお勧めいたします。