リサイクル通信

2008年9月61号】

鉄スクラップ価格反転 / 今年のISO14001の取り組み

鉄スクラップ価格反転

7月26日より下がり続けた国内相場が、9月 11日より反転、上げ相場になりました。

国内では7月、8月と電気のピークカットによる 減産があり、輸出向けも同様の事情から購入を控え ていた為、スクラップの行き場が無くなり、ある 意味下げ環境が整っていました。

ただ正直この下げ幅は予想外ではあったと言え ます。 この下げを誘導していたのは、東京製鐵で、個人 的には、東京製鐵は、赤字を出した埋め合わせをす る為に下げ続けていたのでは?と考えています。 例年9月以降、世界的に鉄鋼需要が出る為に、 生産量も増え、原料であるスクラップの需要も増え る事から、価格が上がりだします。

そうなると、製品価格はそろそろ頭打ち感があり ますので、原料が上りだすと収益を圧迫する事にな り、稼げる時に稼ぐと言う心理が働くのは、必然と いえ、世界相場より安値の日本屑となっていったの です。

稼ぐ時に稼ぐ、ここで東京製鐵の巧みな心理作戦 が働いたように思われます。 そして我々もその巧みな作戦に抵抗するすべも 無く引き込まれていたのですが・・・。

そして9月に入り、当初の予想では、中旬以降 までは、輸出の成約が決まらないのではと思われて いたのですが、大阪での共同輸出積みの入札が9月 4日に行なわれ、今現在の国内価格を上回った事か ら潮目が変わりました。

大阪に続く関東鉄源の輸出向け入札も大阪と同 様の価格で落札された事から、先高が鮮明になり、 東京製鐵も防衛買いの為、関東鉄源の入札結果と 同日、上げに転じました。

1ヶ月半下げ続けた事により市中のスクラップは 一通り出し尽くされた事により品枯れが顕著にな り入荷率が落ちてきた事、海外が本格的ではない が、買いに動き出してきた事、高炉のスクラップ購 入量も増加傾向にあり、国内電炉のトップである 東京製鐵の動きを早めたのかもしれません。

これからしばらくは、上げ相場で移行すると思 われますが、緩やかな上げで、ピーク価格も今回程 上らないのではと思われます。

理由としては、サブプライムローンの影響が大き く、アメリカのみならず、日本、欧州も景気後退が 徐々に鮮明になりつつあり、その国々に輸出してい る中国にも景気減速の気配が出てきている模様で、 その事が、去年からの上げの状況との相違点である からです。

ただ12月頃まで上げて、その後下げと言う例年 のパターンも否定できない点も付け加えておきま す。

今年のISO14001の取り組み

今年7月より、弊社のある工業団地の騒音規制 が、念願の第4種に変更になりました。

実は、工業団地ができると言うことで、移転して きたのですが、騒音・振動規制は、第2種というこ とで、昼間は55dBと言う住宅街並みの規制値で した。(通常の会話程度の音量位です。)

弊社のような金属がぶつかり合う音が出る業種 では、非常に厳しく、実際規制値の達成できている 場所とオーバーしている場所がありました。当然オ ーバーしている地点は、規制値を達成すべく様々 な対策をとりましたが、やはり厳しい部分もあり、 規制緩和が求められていました。

今回の規制緩和により、弊社では、全ての箇所で 規制値内になりました。 ただ規制値内だから問題無いと言う意識はなく、 今後も取り組める箇所は取り組んでいく所存です。 今年度、弊社では、第2工場を建設し、音対策に ついてもそれなりに考慮して作ってあり、実際規制 値内でもあったのですが、それでも気になる音が出 てしまいました。

規制値内であるとはいえ、それなりの音量である 為、今年度の取り組みは、第2工場の騒音レベルを 下げる事としています。 又、来年に向けての緑を増やす事にも取り組んで います。 これは、社員全員に、家庭から出るアルミ缶を 持ってきてもらい、この売上金をある期間プール し、その後、この資金で工場外周に木を植えるとい うものです。 この様に、緑に包まれた、快適な工場を目指すべ く今年も弊社は取り組んでいきます。

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