リサイクル通信

2008年8月60号】

鉄スクラップ暴落 / 産業廃棄物処理業講習会にて / ブルネイ・ダルサラール国

昨年秋から、上昇続きだった鉄スクラップが暴落 しています。今年、年初から見ますと、7 月までで 3 万円強の値上がりでした。

この間、1000 円、2000 円単位で断続的に上がってきたのですが、下げに入 ると、1 回の下げ幅が、5000 円などと上昇局面の倍 の速さで下がっています。ピークから見ますと、1 ヶ月半で15000 円程度の下げとなっております。

つ まり、半年掛けて上がった分の半分が、1.5 ヶ月で 下がった事になります。その理由の一つとして挙げ られのが、国際価格より割高だったという事です。 日本の鉄スクラップの主要消費国である韓国は、ロ シア屑や、米屑など割安な先から調達しています。

7 月以降、輸出の新規商談が途絶えているとの声も 聞こえてきています。やはり商品には、プライシン グという機能があって行き過ぎると是正されてい く様です。以前、ステンレスが暴騰した際には、ク ロム系素材へのシフトが起こり、ステンレスの価格 は、暴騰前の水準まで戻りました。

鉄の場合、高い といってもまだ他の素材よりは安いので、ステンレ スの時の様な、目立った代替は起こらないと思いま すが、アルミなどへの競争力が弱まった事には、変 わりありません。例えば、自動車部品の様に、燃費 という要素が絡んだ場合、足回り部品のアルミ化も メリットが感じられる様になり、一部では代替も起 こっています。この様に徐々にではありますが国内 的には、需要の変化が起こってくるかもしれませ ん。

一方で、海外での需要は、BRICs、VIS Tといった新興国の経済成長もあり、まだまだ伸び ると思われます。ですから、今回の下げは、行き過 ぎた価格の是正と捕らえるのが正しいのかもしれ ません。国内景気も前回の様に、3 つの過剰を抱え ている訳ではありませんので、大きく沈む事はない と予測されていますが、一方で、上昇力が弱いのも 確かです。ドーハ・ラウンドの決裂などでニュース になりましたが、日本も、異常な高関税で保護するの ではなく、規制緩和による内需拡大が望まれます。

産業廃棄物処理業講習会にて

当社も、産業廃棄物処理業の許可を取得していま すが、その許可取得、及び更新時に知識・技能要件 として、「産業廃棄物処理業の許可申請に関する講 習会」を受講し、試験に合格しなければならない事 になっています。当社では、特に更新時期ではない のですが、知識の更新という意味も含め、受講して きました。

この講習では、4 日間に渡り行政概論か ら、技術的な事まで、ホテルに缶詰めになって行い ます。その中で、現役の廃棄物指導課の職員も講義 を受け持っていたのですが、その話を聞いている と、以前より排出事業者、処理業者に対する要求が 厳しくなっている様に感じられました。ある県で は、廃棄物指導課の職員の半数が、警察官だと言う 事です。

従来では、悪質な業者などは、県の職員な ど脅して追い返してしまうという事でしたが、警察 官ですとそうは行きません。厳しく立ち入り調査、 指導が行われる事になります。また、許可業者につ きましても、プロとして排出事業者など取引先と応 対することが求められています。

悪貨が良貨を駆逐 する事があってはなりません。お客様からは、当社 の対応が厳しすぎるとの声も頂くのですが、今後に つきましても、皆様にご迷惑が掛からない様、きち んと法の趣旨に則って進めていきたいと思います ので、宜しくご理解の程、お願い致します。

ブルネイ・ダルサラール国

珍しい国に行ってきました。地元の商工会の企画 だったのですが、近年の原油高もあり、燃料関係の 仕事をしているメンバーから、是非一度産油国を見 たいとの希望があり、今回の企画となりました。

さて、このブルネイですが、やはり非常に裕福な 国と言っていいと思います。立憲君主制であり、国 王が支配しております。もちろん、税金、医療・教 育・年金といった公的負担は、一切ありません。で も、年金も貰えます。一方で、これは王族の収益が 非常にいい事を物語っています。油田の収入だけで なく、全ての大手企業の株の50%は王族が所持し ています。敬虔なイスラム教徒にとって、賭け事は 禁止です。

株式市場もその一環と捕らえられていま す。つまり、証券市場が無い為、支配力の変化も起 こりません。まあ、これがいわゆる税金なのかも知 れません。人口も少ないのですが、一人当たりのG DPは、日本の86%とかなりいい所にあります。 隣国マレーシアが日本の14%なのを見ても、産油 国がいかに裕福かが分かります。この国を訪れる日 本人は、年間4000 人だそうで、その大半が、油田 を協同運営する三菱商事の社員では、との事でし た。南国らしく、緩やかに時間が流れていますが、 やはり、資源を持つ国は裕福ですね。市場だけ見る と、アジアの途上国そのままですが。

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