リサイクル通信

2007年5月45号】

鉄のグローバル化による日本の危機 / 直近の鉄の相場予想

鉄のグローバル化による日本の危機

中国の近代化によりスクラップの使用量が 世界的に増加傾向にあるのはご存知かと思わ れますが、日本の持つ世界NO1の技術力が脅 かされているのはご存知でしょうか?

日本の技術力はご存知のように色々な分野 で世界一ですが、車のボディなどに使われる高 級鋼鈑なども日本でしかできない技術の一つ でもあります。 この技術がある意味奪われようとしていま す。

どう言う事かと申しますと、25カ国の製鉄 所を次々と買収し、今や世界一の鉄鋼メーカー となったアルセロール・ミタルが次の敵対的買 収相手として、世界第2の鉄鋼メーカーである 新日鉄を狙っているという噂がある事です。

もし仮に新日鉄が買収された場合、新日鉄の 技術力を自分の持つ他国の鉄鋼メーカーに取 り入れ、高級鋼板を作り始めることが予想され ます。 そうなると日本で技術を開発させ、需要の有 る国々で生産させる事も可能となります。 日本は、食糧、資源の乏しい国であります。 全てが他国に頼っている状況となっていま す。

この様な国が、何故過去に高い成長率を維持 してきたかといいますと、開発する技術力とそ れを生かした高い生産性によるものではない でしょうか。 日本には、色々な外資系企業が入り、良い意 味での日本への貢献もありますが、新日鉄の取 り込みは、ある意味日本の国益が、敵対的買収 により損なわれていくと言えるのではないで しょうか?。 新日鉄以外のJFEや住友金属その他の鉄 鋼メーカーが対象となるかもしれません。 是非他国の敵対的買収には断固として戦っ て、退けて頂きたいと同じ日本人として心より 切に思う次第です。

直近の鉄の相場予想

今年は1月から上げ相場一色で、ここ5月で 反転、下げ相場となっています。 6月積みの関東鉄源の結果は下げで、これに よりこの先しばらくは下げた後横這いの動き となって行く事が予想されます。

ただメーカー各社も製品価格の上げを行っ ていることから(鉄筋で7万円台)、スクラッ プの極端な下げは、この製品価格の上げの支障 になると考えています。 その為、余程海外が下がらない限りは、この 高原相場が今年も続くのではないでしょうか。

6月は、下げの時期(緩やかであると思われ ます)、7月は横這いか若干の下げの可能性で 8月はお盆前で反転上げに動き出すのではと 個人的に予想しています。 この一連の動きに変化があるとしたら、韓国 の現代製鉄の動きと、それに対抗する東京製鐵 の防衛買いによる物と思われます。 以前から言われていた中国の動きですが、 この所は影を潜めています。

日本から輸出される非鉄付き雑品ですが、こ のほとんど(個人的には鉄分90%以上なので は?と思っています)が鉄であり、ここから鉄 スクラップが回収されることも影響している のではないでしょうか?(日本以外の雑品から も当然鉄は回収されます) このようなことから、今では中国より韓国・ 台湾の鉄スクラップの購入意欲に東京製鐵が 絡んでくると言う三つ巴の戦いがアジアマー ケットの価格を左右しているのではないでし ょうか?

さて価格はこの先、底値は確実に高くなって いるのですが、動き方は例年のような動きか? はたまた新しい動きになるのか、見守っていきたいと思います。

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最近の原料の価格高騰により盗難が増えています。
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