新緑がまぶしい季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?世の中は物価が上がり続け、為替もそれに拍車をかける様に円安傾向が続いています。本来なら円安は、輸入には痛手となりますが、輸出が多い日本にとってはそれ以上の恩恵があったはずなのですが、今は全くと言っていい程何も無く、逆に厳しさが増すばかりです。自動車を含め大手企業が海外現地生産に切り替えた事が大きいかとは思われますが、 そうなりますと日本国内の生産力は落ち、最終的には技術者を含め優秀な人材が育たなくなると考えます。大手企業の方々はそうならないと言われるかもしれませんが、10年後20年後の日本の現実が後戻りできない状態になってなければいいと願うばかりです。
鉄相場
今年の鉄相場は、例年とは違う動きを見せています。年初から多少の上げ下げは有ったのですが、ゴールデンウィーク前の在庫確保の為の上げや、ゴールデンウィーク後の下げなどが無く、何となく横這い傾向が続いています。この先もあまり変化が少なく、年間を通して変動幅の少ない一年になっていく可能性もあるかもしれません。
そう思えるのは、SDGsにより価格が上がりそれが今の高値となっています。ただ為替の影響も大きく、1ドル75円位の価格ですとスクラップ価格は今の半円になる訳で、ここは無視できないとも言えるのではないでしょうか?その様に鉄は国際マーケットの価格と国内の状況、為替で決まると言えます。国内の状況はと言いますと、自動車は電子部品の供給も追いついてきた事から生産が戻ってきましたが、建築はと言いますと、労働時間の問題から建築の進みが遅くなってきたことや、材料のコスト高、職人さんのなり手不足から、規模開発を除いて進まない状況となっているようです。
又、先に書いた総コスト高により、 当初の予算を代幅に超える事から、様子見や中止もあるようです。建築がないとスクラップアンドビルドが起きなくなり、解体から出るスクラップ量も減ります。その為多くのスクラップ問屋は、以前に比べ扱い量が減っています。その為、メーカーに対しスクラップ供給量も減っていてこれが需給バランスの均衡となり価格が下がりにくくなっている要因となっています。今後日本での スクラップ価格の大きな変動要因としては、スクラップの世界マーケットの変動と、為替の 変動がポイントになるのでは?と見ています。 何にせよ、価格の変動が大きければ、上げ相場の時には利益は出ますが、その逆の場合には損もするので、価格の安定が一番いいと考えるのは私だけでしょうか?
環境展
去る5月22~24日に東京ビックサイトで 環境展が開かれ見に行ってきましたが、設備的にはあまり進歩が見られないのが率直な感想です。今が旬の廃プラ関係の設備なども出ていましたが、既存設備の応用的な感じもしました。一番気になるロボットでの選別も話を聞きましたが、弊社での実用にはまだまだの状態でした。ただ設備導入としては、理想的なサイズの為、今後もウォッチしていくつもりです。
一番難しいと思われる金属の選別は、機械の進歩により少しずつではありますができるようになってきているのですが、人の様に同時に何個も選別できる技術はまだまだできないのが現状です。今の主流は、一つの機械で1種類の選別のみが主体で、人の両手の様に同時に2種類の物を選別できるのは見かけた事がありません。今後の進歩によりできるようになることを期待したいものです。その様な機械が日本で開発されれば、人手不足もある程度解消し、まだまだ日本も世界で戦える国になると信じています。今はファミリーレストランの配膳用のねこちゃんロボットを見つつ、このリサイクル業にも必ずロボットが開発され導入されるはずと信じ、粛々と日々の業務に励む事をしていきたいと思います。
コラム
既に季節は春から夏へと移り変わりに入る時期ですが、その前に嫌な梅雨時期が来ます。ただこの雨も人や植物には恵をもたらすものでもあります。雨のおかげで日本は水資源が豊かで緑も多いと考えるのもいいのではないでしょうか?