鉄スクラップ相場
鉄の相場は、昨年の高炉が使用する原料炭の価格が高騰した事に端を発し、スクラップ相場に影響、価格が暴騰しました。その上げ幅は、東京製鉄で見てみますと、8月のお盆明けの18日から上がり始め、12月22日迄に10回上げ、上げ幅は¥9500と約1万近くの上げとなっています。原料炭が何故上がったかと申しますと、これも中国の影響で、環境汚染対策や、鉄鋼生産量減産への政府の対策とも言われています。その他諸々の影響も有り、世界的に原料炭が上昇しました。これに即座に影響を受けたのが、製鋼に 必要な高炉で、製造コストを抑える為にスクラップの使用量を増やし始めました。ただ市場は、リーマンショック後の影響でスクラップの発生量が減少している上、ここ数年は特に落ち込みがひどい状況にありました。そこに来てスクラップの使用量を増やそうとしても物が無い、そこで少ないスクラップを集める為に価格を上げての対応と言う動きが世界的な流れとなっています。当然原料が上がれば製品価格が上がるのは当然となりますが、これには時間が掛かり、スクラップの上げの様に即座に明日から製品価格が上がると言うようには行かない様です。
この影響で一番苦労しているのは、スクラップを主原料にしている電炉で、ハイペースの上げに悲鳴が聞こえる状況にあるようです。さてこの様な状況で誰が一番得しているの?となる訳ですが、ここでの一番の儲け頭は、ゼネコンだそうです。この先の製品価格の上げを見て、できる だけ安い価格で成約をしているそうで、電炉は、原料買いは高く、製品の売りは安いの、二重苦の状況となっています。個人的には、利益は一人独占では無く、ある程度の差はあれども皆にそこそこは行き渡らないと、お金が 効率よく廻らず経済は良くならないと考えているのですが・・・。
話は逸れましたが、年明けになり、原料炭の価格が下がり始め、為替も若干円高になってきています。 その為、そろそろ天井かな?と言う雰囲気も出初めて来ています。即座に下げとはならず、今しばらくは、様子見の状態ではないかと思われます。当面は、今月にある関東鉄源の入札結果次第ではないでしょうか?
非鉄相場
昨年は、鉄同様後半に来て一気に高値に上りつめた感があります。これによりほっとしたのは弊社だけでは無いと思われます。この上げで、昨年の11月から12月にかけて、塩漬けになっていた市中滞留玉が一斉に放出された為、非鉄問屋の在庫は一気に膨れた様です。
弊社のお付き合いのあるところでも、春先までの分は賄えたとのお話も有り、この先、無理しては買わない様子が伝わってきています。ただ逆に考えると市中の滞留玉が出尽くしている可能性もある為、春先以降のLME価格と為替次第と言えるかもしれません。当面のポイントとして、1月20日のアメリカ大統領就任式とEUである大統領選だと言えそうです。
このポイントでのLMEの動き、為替がスクラップに 影響しますので、非常に難しいです。正直読めないのが現状です。今年は色々な意味で、相場が荒れるかもしれないと考えていた方が良さそうです。
何はともあれ、今年は酉年。いい意味で、世界経済には、大きく飛躍の年となってもらいたいものです。
コラム
昨年はインフルエンザ、ノロウィルスが流行していましたが、その流れは今年も続いています。基本は、手洗いうがいになりますので、こまめに行うことをお勧め致します。今年も皆様のご健康と御多幸を心よりお祈り申し上げます。