鉄スクラップ相場
昨年は、前半こそ例年通りの上げ相場が続いていたのですが、その上げ幅も少なく、5月を過ぎると、例年通りの相場の下げに移行しました。ただ例年と違うのは、下げ幅が大きく、また下げの期間も長かったと言う状況です。かろうじて年末に相場は反発し、底値感が出てきたのが今の状況です。
何故ここまで相場が下がってきたのかを見てみますと、中国の景気減速が真っ先に挙げられます。リーマンショック以降中国が先頭に立ち世界経済を引っ張ってきたのですが、その結果、中国国内では無造作に マンションが建設され、不動産バブルになり、一見華やかに見えていたものの、そこには人が住む気配はなく、投資目的に購入しただけの箱モノ状態にあったと思われます。バブルは弾ける、これはかつての日本も経験していた事であり、中国だけが例外と言う訳にはいきません。
中国政府は決してバブルが弾けたとは認めませんが、その状態に入りつつあると考えられます。その結果、鉄鋼製品などは中国国内での需要が縮小しているにも関わらず、雇用維持の為、減産に踏み込めず、製品・半製品を世界中に安売りする事となったのですが、これが鉄鋼製品を作る国々に影響しない訳が無く、それに対抗しての製品価格の下落→原料である資源価格の下落(スクラップ価格も含めて)という負の連鎖が起きました。
これが今も続き、むしろ中国経済は今後更に悪くなると考えられますので、この相場の低迷は、短期的ではなく長期的になると捉えていた方が良さそうです。また相場の上下ですが、今現在の相場が中心帯になるのではと思われ上下共5円以内の範囲に収まると思われます。相場がここまで下がりますと、お客様がお持ち込みになる一部商品が逆有償(お金を払って処分)になってしまっています。
相場が上がればお支払いできるようになりますので、今は適正処理の観点から、ご理解の程、何卒宜しくお願い致します。
非鉄金属
非鉄金属も昨年は、下げ相場一色となりました。これは鉄同様、資源価格全般が下がっている為で、これについても中国の影響を受けていると言えるでしょう。ただ非鉄金属については、先物市場で 投機筋による思惑に左右される事が大きく、鉄以上に相場が動くことが予想されます。これら商品については、鉄と同様供給過剰問題が押し下げ圧力に つながっている事から、これが解消するまでは、 弱含み傾向が続くと思われます。盗難等もありますので、あまり在庫せず、こまめに出されていた方が安心かと思われます。
今年は、昨年から続いている世界的な混沌とした雰囲気が、更に深まりそうな予感がしています。 個人的には、お会いする方に、「今後もしかすると戦争が起きるかもしれないですよ」と話すのですが(今現在行われている所ではなく、新たな所でと考えています)、決して戦争を肯定している訳ではなく、こういう世界の先行きが怪しくなると、時の権力者達は、自己保身の為に敵を作り、民衆の目を外に向けさせようとするのでは?との考えがあるからです。歴史は繰り返すと言いますが、今の様な世界的なリーダーシップをとれる国が不在な上、 経済的にも良くない時程、時の権力者達は、戦争への道を進んでいる気がします。科学は日々進歩しても、人間には感情が有り、欲も備わっています。
そしてそれは人の数だけ有り、現在の様な情報が溢れた世界では中々コントロールできなくなっているのかもしれません。ISもしかり、シリアのアサド政権も元を辿れば、民衆の感情を無視した個人的な保身や欲から発しているはずです。昔の日本で政治家になろうとする者は、家の財産を全て投げ打ってでも人々の為にという奉仕の志があったと聞いています。今の世界の政治家はどうでしょうか?こんな時代だからこそ、真価が問われているのではないでしょうか?戦争回避、己の欲を捨てればできるのですが・・・さていかに・・・。
コラム
今年は暖冬と言われている為、寒さについては助かっているのですが、地球規模で見ますと、異常気象が続いています。これも文明が進んだ上、世界的人口増加が一因とも言える現象です。人類は、子供達の未来に何を残すのでしょうか?