鉄スクラップ相場ですが、昨年中はそこそこの 価格帯にあり、値段的に見ると一見良さそうだったのですが、夏以降からスクラップの発生が落ち始め、11月、12月とリーマンショックの時でも 量的にこれ程落ち込まなかったのでは?と思う程の発生量しかありませんでした。
弊社だけなのか?と不安だったのですが、商社や同業者、運送会社に聞いても皆同じ状況だった為、変な意味で安心したのですが、その後これは日本経済の先行きに赤信号が灯り初めて来たのでは?と言う思いが湧き上がってきました。昨年の1月号では「アベノミクスに期待を込めて」とあったのですが、今年は波乱の年?という思いがあります。スクラップで見てみますと、韓国向けに輸出されたスクラップから、規定値以上の放射性物質が発見され国レベルの問題となってきています。特に日韓は、本来友好国のはずなのですが、韓国政府は、自国民の求心力を維持する為に、日本の過去の問題を改めて取り上げ敵対国的なイメージを国民に植え付けています。それが今回の放射能問題も通常なら注意レベルで済む処を大きく取り上げて、一部市民団体が日本からの受け入れを反対する運動を起こしているそうです。更に韓国は、かつての日本の様にウォン高の為、製品輸出にとって苦しい状況が続いている上、中国の安売り製品にも押されていて、思うように生産量が増やせなくなってしまっています。その為、スクラップ在庫も潤沢で慌てて手配する様な状況でもない事から、購入を控えているのが現状です。
そして中国ですが、過剰生産や大気汚染などの問題があるにも関わらず、国の方向性とは逆に年々増産し続け、国内の製品価格も下がり続けている 状況で、もはや悪循環を断ち切れない状況となっています。その為、余剰な製品を海外に安く販売し、これが各国との貿易摩擦にもなってきているのが現状です。中国においては今年も更に生産量が増えるのでは?との憶測も有り、今後ますます各国との摩擦が増えると予想されています。
アジアでは、韓国のダメージが大きく、日本の主力輸出先であるが故、日本のスクラップも大きく影響を受けています。関東はスクラップの余剰地区の為、輸出で調整できないと価格が下がり続ける事になります。韓国の在庫調整及び先の放射能問題が落ち着く迄は、相場反転は厳しいかもしれません。
話は変わりますが、リーマンショックを経て何とか世界は持ち堪えているのですが、今年は何か波乱の気配が個人的にはしています。ロシアへの経済制裁やイスラム国の拡大、原油価格の暴落、ギリシャのEU離脱の可能性、中国の尖閣諸島・東シナ海問題など様々な問題が関係各国の摩擦となりキシミ始めている気がします。取越し苦労で終わればいいのですが、時間が経つ程状況が悪くなっている気がしてなりません。平和が一番、これが各国の合言葉になる事を切に願います。
コラム
今年もインフルエンザが流行っています。又今年は寒い様で、風邪も流行りそうな感がありますので、どうぞお気を付けください。基本のうがい、手洗いでもかなり予防できますので、お勧め致します。