リサイクル通信

2014年7月132号】

屋久島トレッキング

(屋久島西海岸)

今年の5月、連休を利用して学生時代の友人2人と屋久島へ行って来ました。2泊3日の旅行で、2日目に縄文杉までのトレッキングに挑戦―。今回はその時のお話です。

屋久島トレッキング

2日目、あいにく真夜中に雨が降り出し、明け方になってもロッジの屋根を打つ雨音は消えず、雨の中のトレッキングとなってしまいました。朝3:30分に起床。朝食の弁当を食べ、ガイドさんの車とバスで登山口へ移動。6:30分登山開始。標高差700メール・往復22㎞の縄文杉トレッキングの始まりです。50代後半の我々3人の脳裏には、無事にもどっとくることができるだろうかとの不安がよぎります。 さて、このトレッキングで衝撃を受けたのは、この縄文杉ツアーに女性が圧倒的に多いことです。

全ての登山者に男性ガイドがついており、我々のパーティは私の友人2人と岡山県から来た20代の学校教師3人組みの計6人の男性チームでした。ところが、あとの何十とあるパーティは圧倒的に女性でした。この雨降る山道を好き好んでよく来るなと思いました(自分たちのことは棚におき・・)。行程の途中にはところどころトイレがありますが、女性用のトイレはいつも長蛇の列です。通常トイレ休憩は10分から15分程度ですが、とてもとても、その時間内に済まされるものではありません。当然、各休憩ポイントでの出発時刻は遅れ、行程全体の所要時間も長くなっているはずです。それまでしてなぜ?と思いつつ、屋久島の魅力に魅せられて・・だけでは理解できないものがあるように思えてきました。

そう言えば、国内旅行も海外旅行も、圧倒的に女性グループが多いと聞いていました。グループ旅行というと、必ずや「若い女性グループ」や「おばさんグループ」で占められており、「男性グループ」は少ないと。確かに女性は集団を好み、男性は弧を好むという生物的特性があるのかも知れません。うちの家内も、日帰りの小旅行を含めると所謂「おばさんグループ」で年4・5回は旅行に行っています。家内に言わせると、それでも少ない方とのこと。では年1回の、やっと許してもらっての私のグループ旅行はなんなのかと。(愚痴はさておき)しかし冷静に考えてみると、女性の行動特性には改めて深い意味合いが込められているように思います。

屋久島のトレッキングに見られるように、ある程度の仕組みがあると、好奇心も強く、言葉は悪いですがアメーバーのように積極的に進出していく。しかもグループ形成力が強く情報の伝播性が強い。これが、女性の社会進出を日本の成長に繋げようとの安倍さんの魂胆の背景か、と改めて納得しました。日本経済再生における供給面・需要面における女性パワーは計り知れない破壊力を秘めていると。(しかしお父さんの居場所はなくなる?)

 こんなことを考えながら、我々のパーティ前方の登山道を行く女性陣のパーティに目をやると、我々おじさんたちの苦痛の顔とは全くことなる、額に汗光る溌剌とした笑顔。アー、安倍さんはこの人達を日本再生に取り込もうと。なにやら納得してきました。

 さて、小雨降る中のこのトレッキングは、正直大変でしたが大いに感じるものもありました。千年以上の年輪を重ねた杉の大木は、その質量感と重層感に彼等の生きてきた歳月を重ね合わせると、ちょっとした感動が湧いてきます。雨煙る苔むした谷は、もののけ姫の「こだま」たちの世界であり、谷の向うに遠く煙るように重なる山並みは、「シシ神様」の世界です。やはりこの深い森で感じるのは生命なのかも知れません。往復22キロのトレッキングが終わったのは午後4時30分でした。3人ともくたびれ果て、どうにか登山口まで帰ってくることができました。足腰は大分まいっていましたが、帰りのバスが来るまでの時間、我ら3人は心地よい充足感に満たされていました。 

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