リサイクル通信

2014年5月130号】

鉄スクラップ

新緑が目に眩しい季節、皆様いかがお過ごしでしょうか?先日、群馬に行ってきたのですが、新潟方面の山々を見ましたら、まだ雪帽子を被っていて、山の上は冬と春の狭間にあるのが見て取れました。

さて鉄スクラップ相場なのですが、これまた価格面では横ばいと下げの狭間にある様です。 例年の鉄相場の流れとしましては、1月から2月の中国の旧正月迄は下げ相場となり、旧正月明けから価格が上昇、ゴールデンウィーク迄となり、その後7月頃迄下げ相場と言うのが一般的でした。ただ昨年はゴールデンウィークより前の4月初旬から下げとなりました。今年は?と申しますと、昨年12月より下げ相場となり、旧正月を明けてもその流れが止まらず3月に入りそろそろゴールデンウィークを前に上がるのかと考えていたのですが・・・。

ここまでの東京製鐵の下げ幅は、1万円/tとなっています。蓋を開けてみれば、4月に入ってやっと反転し上げ相場となりました。その後、ゴールデンウィークに向け順調に上げてきたのですが、本格的ゴールデンウィークに入る5月3日からまたしても下げとなっています。この間の上げ幅は、わずか2500円/tとなっていて、下げ幅に対し4分の一戻しで終了となっています。確かに関東は、今年に入り大三製鋼・中央圧延の電炉2社の事業撤退や2回の大雪に見舞われ、朝日工業の屋根が屈折し、スクラップ荷受停止など、スクラップにはマイナス要因が大きかったのですが、それにしても下げ過ぎ感は否めません。

そんな中での相場の上げに期待がかかり、最低半値戻しと思っていたのですが、上記の通りの結果で終わってしまいました。これにはいくつかの要因はあるとは思うのですが、国内で見ますと、国内では建設需要はそこそこあるのですが、建設に携わる人達の大量の定年退職等により、人手不足から建設が滞っている事が挙げられます。これにより、電炉等は製品を作っても売れていかない為、減産調整をして価格の維持に努めており、スクラップの使用量も当然減ってきています。この人の問題は厄介で、今海外の人間を受け入れ、建設や介護などに当て込もうとしているのでが・・・。

次に海外ですが、トルコは相変わらず必要な時にできるだけ安いスクラップを購入し、必要量が買えたら購入を止めるというスタンスにあります。これについてはいつも通りなのですが、アジアマーケットはちょっと流れがおかしくなりつつあります。と申しますのは、中国は相変わらず過剰生産なので、収益性はどんどん悪くなってきています。その例として、製品価格が下がり続けている事と、原料であるスクラップ価格が下がり続けている事です。

これにはシャドーバンキングも絡んでいる為、非常に厄介な問題となっています。韓国はと申しますと、中国からの製品が先の様な事から、安い物が流入していて、これらにより収益性が悪くなっています。又海外での販売に対しても、中国製品との競争にさらされていて、苦しい状況が続いています。この事から、少しでも原料価格を下げたいので、価格は上げない様にしています。今後もアジアマーケットは、韓国、中国の状況で牽引されていきそうです。

ただ中国も韓国も自国内や対外的に問題を抱えている為、これらが経済にどの様に影響していくかが非常に気がかりなところではあります。

 先程書いた人手不足の問題、海外の人を受け入れるのもいいのですが、その前に生活保護を受給しながらパチンコやぶらぶらしている人達の就職斡旋が優先されるべきだと思います。 以前の様な働く場所が無い訳ではなくなってきていて、すでに人手不足の業種も出てきています。仕事の選り好みせずに、まずは「働かざる者食うべからず」を基本としての行動規範が必要だと思います。健康な人なら当たり前を まずする事から始めるべきだと考えます。

コラム
何か世界的に少しづつ危ない方向に動いている様な気がしています。第二次世界大戦は、世界大恐慌の10年後でした。リーマンショックから5年目、歴史は繰り返すと言いますが、何も無い事を祈るばかりの毎日です。

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