今の鉄相場の流れは、8月お盆前から例年と同じ様に上がってきています。9月についても、22日、23日の連休が終わるまでは、
相場は安定しているものと思われます。
その先については、微妙なのですが、国内的要因で見ますと、高炉の生産量は伸びていて、逆に電炉の生産量は、前年比マイナスのままの状況にあります。ただ10月もそこそこの生産量がある為、スクラップの輸出環境が下がらなければ、相場は横這い傾向になるのでは?と考えられます。さて気になる輸出環境です。日本の主力輸出先である韓国ですが、製品販売の不調により高値のスクラップの手当てには難色を示していて、日本屑にかかわらず、米屑価格も下げていきたい意向にはあります。その為現在、双方の意向がかみ合わず、成約難の状況となっています。ただ日本国内の輸出の成約残も少なくなりつつある事や、トルコ向けの米屑価格が下がってきている事から、この先の市況を弱くなると見た輸出業者が安値成約に応じた段階から相場は下げに転じるのではないでしょうか?
ただ高炉も買いに動き出した事や、市中のスクラップの発生が悪い事から、大幅な下げになるとは思えず、底値は今回の盆前の上がる
前位と予想しています。例年パターンで見ますと、10月は下げ相場になり、11月から12月にかけて反転上げ相場になるのがここ数年の動きとなっています。今年の流れも同様と見るのが一般的な考えと思われますが、世界情勢は日々動いていて、シリアの問題などもその情勢に影響を与えると考えられることから、あまり思惑で在庫などを貯めずに、淡々と品物(スクラップ)を出される事が一番ではないでしょうか?弊社もリーマンショック以降はその様にし
てリスクヘッジをしております。
さて話は変わりますが、2020 年に東京オリンピックが開催されることが決定しました。これは今まで閉塞感があった日本には、非常に
明るいニュースとなりました。このプレゼンの時、安部首相が、福島の放射能汚染水などの問題に対しても、毅然とした態度で管理されるとの発言がなされました。実際はどうなのかは別問題として、あの毅然とした態度、言葉がこれからの日本を引っ張っていく日本のリーダーの姿を強く印象付けたと思います。その事も放射能問題で懸念があった、オリンピック選考委員の方達の心を動かした一つにはなったのではないでしょうか。
又、一部 非難もあるとは思われますが、前回の首相の時とは違い、
力強く日本国という国を引っ張っていく姿勢も好印象を与えているのではないでしょうか?さてこの東京オリンピック、これがあと7 年後、その1 年前にプレオープンをし、ちょっとした大会を行うとの事で、そうなるとあと6 年しかありません。既存の施設を使う予定があるにしても、まだ新規に建設をしなければいけない競技場もあります。そして世界の方々を迎えるに当たり、老築化したインフラ整備も行われる事から、土木、建築関係がそれなりの量で動くと予想されます。そうなると建築資材、人、お金も動きます。鉄も今以上に使われる事となり、我々の業界にも波及してくることが予想されます。そしてこれが起爆剤となり、日本の経済再生につながる事を願っています。
逆にこの最大のチャンスを生かせなければ、日本は立ち直れない気もします。消費税8%は避けられない道ではありますが、このオリンピック開催に向け日本再生の最後のチャンスと腹をくくり、是非やり遂げてもらいたいものです。それと共に、福島の放射能問題も、世界の人々が安心して来られる日本にすべく、政府も一丸となり、解決に向け全力で対応してもらいたいものです。
がんばれ! 日本!!
コラム
ちょっと古い話になりますが、オールウェーイズ3 丁目の夕日と言う映画がありました。高度成長期の日本を描いた人間模様の映画ですが、古き良き日本の心を今一度呼び覚まし、すばらしき日本を世界にアピールしてみたいものです。