新緑が目に眩しい季節がやって参りました。皆様いかがお過ごしでしょうか?
鉄相場が1月に予想していたのとは違い、東京製鐵においては、昨年11月から上げ相場一色で、逆に予想していたゴールデンウィーク前迄の上げは無くなり、4月に入り下げ相場に移行しています。ゴールデンウィーク後の今現在も下げ相場の中にあり、この先もまだしばらくは続くのでは?と予想しています。例年ですと、7月末から8月のお盆前にかけ、相場が反転し上げ相場へとなっていくのですが、今年の4月に入ってからの下げなどもあり、もう少し早く反転するかもしれない?とも感じています。
ただこれについても日本の需給だけで国内のスクラップ価格が左右される時代は終わったと考えています。やはり日本も世界の供給国の一つであり、同じ供給国であるアメリカ屑・ロシア屑・ヨーロッパ屑の輸出価格そして日本屑が、トルコや韓国、中国にいくらで売れているかが重要だと思われます。日本屑の対比で一番使われるのが、アメリカ屑(米屑)ですが、日本の屑は薄物が多く、米屑は肉厚が多い為評価の格差が生じます。
その格差を見ましても、それ以上に日本屑は割安の状態にあり、韓国が米屑よりも日本屑を多く購入する要因となっています。それなら多く購入するのだから日本屑が上がってきてもいいのでは?と思うのですが、韓国もしたたかで、日本のスクラップの状況を見ながら、少しでも安く購入しようとする姿勢がうかがえます。
関東地区は、もともとスクラップの余剰地区である為、一ヶ月に20万t程余ってしまいます。これは通常、西送り(関西方面)や輸出で消化されているのですが、西送りも以前ほど出なくなっている事から輸出しか逃げ場が無い状態にあります。これが韓国にとって日本屑を安く購入する理由付けとなっているとともに、安い日本屑を多く購入している事につながっています。
トルコも韓国同様、スクラップを多く使用する電炉が主体の国であり、世界一のスクラップ購入国であります。ここについても、韓国同様に、米屑やヨーロッパ屑など周辺国の安いところを引き合いに出し、少しでも安く購入したい意向から今現在価格は下がっています。今現在2国のスクラップ大量輸入国が価格を下げている事から、この先もまだ下がると思われます。今後の上げのキーマンは、トルコだと思われます。ここが上げに転じ、米屑価格が上がりだせば、韓国も米屑は購入していることから、その価格に引っ張られる形で日本屑も上がってくるのではないでしょうか?
鉄は、全ての金属の中で一番量が多く、多種多様な物に使われる金属の優等生です。原油と並び経済のバロメーターとも言われる由縁がここにあります。原油価格は1バーレル90ドル台で安定していますし、スクラップ価格も思ったより下がっていない状態である為、底値迄下がった時で2~3円/kg(5月8日現在から)ではないのかと考えているのですが・・・。
ただ世界情勢はまだ不安定要素が多く、リーマンショック前の様な世界全体が上昇局面とはいえない状況下では、何がこの先起こるのか?まだまだ判らないと言えそうです。こうなるとやはり、米国に続く経済大国2位である中国の経済情勢が非常に気にはなるところです。
雑品等についても、このところ下がり気味で、中国内の業者の資金繰りが厳しくなってきたと言う情報もあり、ここがおかしくなり出しますと、ちょっと中国経済も黄色信号点滅かとの思いも出てきます。あれだけ環境汚染が酷い中での環境に配慮した動きの中では、当たり前と言えばそれまでですが、それに配慮しつつ今まで通り扱える優良業者が生き残ってくれればと願うばかりです。ただ中国も賃金の上昇問題があり、中国に代わる国を探す事も必要な時期にきているかもしれません。
コラム
季節の変わり目で風邪が流行ってきているみたいです。咳が中々収まらないのが特徴みたいに見えます。この先、梅雨時期も控えていますので、皆様におかれましては、くれぐれも御自愛ください。