リサイクル通信

2012年9月109号】

鉄スクラップ

残暑が厳しい中、皆様いかがお過ごしでしょうか。世界的に経済が混迷を深め、個人的にはリーマンショック並みの状況が又再発するんではないのかと不安ではいるのですが、実際にはどうなるのか?鉄スクラップの相場ですが、本来なら今頃から製品市況は需要期に入り、原料であるスクラップもそれに伴う必要性が出てくる事から、相場は上がると言うのが基本でした。

これは5月のゴールデンウィークの時も同様なのですが、今年は4月から下がり始めていて、いつもと違うと感じていました。まさか9月は無いだろうと思い、8月のお盆頃から上がり始めてきたので、例年と同じパターンになって、このまま9月のシルバーウィークまでは上げ相場になるなと思った矢先に、相場が下がり始めました。今年は例年のパターンが通用しなくなり始めている気がします。そしてこの先ですが、相場は弱含み展開で行くのでは?と予想しています。

では何故弱含みになるのか?と言いますと、単純に物事の流れを見ますと判る気がします。EUは、相変わらずの不安定な状況にあり、優等生であるドイツさえも経済減速の兆しが出てきています。ギリシャ、スペインなどは御存知の通り、非常に危うい状況を継続しています。中国などもヨーロッパに様々な物を輸出していますが、これもそんなに売れなくなってきている。そして中国ですが、鋼材製品に関しては、国内で消費できない位に作りすぎていて、在庫が膨らむ一方にあります。

個人の利益が最優先のお国柄ですから、生産調整をして、鋼材価格を維持させないといけないと判っていながらもできない。更に中国は、鋼材を担保にマンションなどの不動産投資をしてしまい不動産価格が下落、その為倒産や夜逃げをしてしまい、担保である鋼材が換金売りで安く出回るなど悪循環のスパイラルに陥っています。又、国内で消費できなければ輸出にと流れるのは当然で、それも安く出回っているそうです。そして韓国ですが、ここも輸出主体の国である為、この中国製品の安売りがネックとなっていて、ここでも原料であるスクラップはできるだけ安く購入したいのが本音です。さて、もう一つのスクラップの大量輸入国であるトルコですが、ここの製品は、主にヨーロッパや中東に流れていくのですがヨーロッパは先に書いたように景気が悪い為に、必要以上にはいらないものと思われます。


又、アジアマーケットが下がりだしてきている上、ヨーロッパ屑が割安なら、高い米屑は必要最小限にとどめる。米屑取り扱い業者もいつまでも高値で突っ張るわけも行かない事から、下げに応じるものと思われます。以上などの事から、スクラップは、製品市況があまりよくない→スクラップ価格は上がる要素が無いと言う構図が浮かび上がってきます。と言う訳で、個人的にはしばらくは弱含みの展開と予想します。上げ要素は無いのかと問われますと、アメリカの大統領の行方と中国の国家主席の交代が経済政策にどのように反映されるか次第と言えると思えます。

冒頭で書いた、2番底めいた事も、その対応次第では、回避できるかもしれません。世界に影響力のある2大国の行く末から、目が離せなくなりそうです。と、何やかんや評論家めいた事を書かせていただきましたが、いつものごとく、当らなくても何も出ませんので、情報の中の一つ位として心にとめて頂ければ、幸いです。今月は、解体サッシ買取キャンペーンも実施していますので、是非皆様のお持込、社員一同心よりお待ち申し上げます。

コラム
季節の変わり目を朝夕の空気の中から感じられる季節とな
りました。最近気になるのは、自分自身も含めて、あの大震
災の怖さが薄れてきている事です。今一度、災害は来るかも
しれないと思い、備蓄品を確認した方がいいかもしれません。

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