リサイクル通信

2010年9月 【86号】

鉄スクラップ / ISO14001

鉄スクラップ

鉄スクラップに天井感が出てきています。 7 月17 日に東京製鐵が下げた後、そのちょうど 1 ヶ月後の8 月17 日に東京製鐵が価格を上げに転 じました。

これは、トルコが米屑を大量に購入した為に、 アジア向けの鉄屑が減り価格が反発したのがきっ かけになりました。 米屑も国内屑の発生が少ない上、少しずつではあ りますが、国内の製鉄所の操業率も上がってきてい る為、余剰分が少ない事が原因となっています。 韓国、台湾は、米屑が手当てできない上に到着迄 の時間もかかると言う毎度の理由で、近場の日本屑 の手当てが価格上昇の始まりでした。

日本国内も発生は悪い上、前回の上げの時に(5 月頃迄)市中に若干の滞留していたスクラップが 一斉に放出され、その後も値下がり環境だった為に 問屋サイドも在庫せず出荷優先にしていました。 その為、市中に滞留しているスクラップがほとん ど無く、韓国・台湾が買いに来ても値段を出さない と荷が集まらない状況になりました。

ただ、製品市況は海外も決して良いとは言えず、 値段の上昇には慎重な対応だったのですが、アジア マーケット指標の一つである関東鉄源の入札が8 月10日にあり、先高を示す形で落札されました。 これが火付け役となり、輸出成約が少しずつ決ま りだし、これに対抗する形で東京製鐵が防衛買いの 為に価格を上げに転じました。

東京製鐵の動きに対し、その他の電炉も前年度 より生産量が上がってきている事から、東京製鐵の 上げに追随し、これまた荷が入らなくなるので東京 製鐵は更に価格を上げ、輸出業者も米屑、国内屑の 価格の上昇から高値での成約をしなければとの事 からスクラップ価格が上がり続けていました。 このところの急な円高により日本屑の割高感が 出た事から、韓国、台湾も様子見に入り、鉄屑価格 が一服、この先は、どの様な展開になるか非常に気 になるところではあります。

今現在は、輸出価格が下がり始めている事から、 国内価格有利の状態にあり、国内の高炉、電炉とも 入荷が順調な事から、下げが散発しています。 先日関東鉄源の入札があり、その結果が、今現在 の輸出価格の中では高値だった為、市況は弱含み 横這い傾向で推移するのではと予想されます。 依然国内の鉄スクラップは、猛暑の影響もあり、 品枯れの状態にある上、8月より9月の方が生産量 も高い事から、下がり続けるとは考えづらく、緩や かなものとなりそうです。 鉄相場も非鉄相場もリーマンショック以前とは 違い、非常に先の読みづらい状況になっています。

リーマンショック以前は、世界同時好景気もあ り、上がり続けると予想はできました。 しかし世界バブルがはじけた後は、その爪跡が 世界中に残り、新興国の経済成長が順調とはいえ、 癒えぬ傷跡が現れる度に相場が変動し、それが落ち 着いた頃になると又次の傷口が現れ相場が変動す ると言う何処から現れるのか予想もつかない不確 定な情報により、踊らされているのが現状です。

インターネットの発達が、情報を一瞬のうちに 世界に同時発信してしまう事がもたらした弊害の 一つと私は考えているのですが・・・。 情報はスピードが勝負、でも私達の取り扱うスク ラップは、アナログ的なゆっくりしたスピードが 理想です。

ISO14001

先月の8月26日に、ISO14001の更新 審査が行なわれました。 特に指摘された事柄も無く順調に終了いたしま した。 審査員の方のお話ですと、昨年はISO返上や 休止を申し出ていたところが多かったそうですが、 今年は休止していたところが、再開を申し出ている のが増えてきたそうです。 このような話を聞くと、景気が若干良くなり始め たのかと考えてしまうわけですが、いかがなもので しょうか。

猛暑の年 今年は猛暑とも言える年ではなかったでしょうか?日本でも 熱中症による死亡者が日々増加と言う不幸なニュースも 記憶に新しいかと思います。今年は異常気象が多く、これか ら台風シーズン突入ですが、どうなるのやら・・・。

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