リサイクル通信

2010年1月78号】

新年明けましておめでとうございます。本年も変わらぬご愛好の程、よろしく御願い申し上げます。

新年明けましておめでとうございます。

今年の年明けは、例年の冬らしく寒かった日が続い たのですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

昨年は、リーマンショックにより、世界同時不況の 影響のさなかということもあり、景気のいい話がまっ たく聞けず、特に先進国程、その影響が強かったよう な気がします。発展途上国はといいますと、中国、 インドを筆頭に、政府の景気刺激策が効を奏し不景気 の風は何処を吹くやらで、高度成長期の真っただ中に あり、その恩恵に預かり、日本のスクラップも昨年は、 輸出価格に引っ張られる形で、谷底から脱却できた年 でもありました。今年は?といいますと、新政権にな り、箱物や企業優遇から働く人への優遇へと大きく舵 をきり、皆さんもテレビでご存知の通り、事業仕分け にもあるように無駄の徹底的なカットが行われまし た。その中には、無駄?と言われているダムのような 公共工事なども多岐に渡り中止に追い込まれてもい ます。公共工事は、多くの労働力が必要であり雇用も 生まれます。

当然、鉄筋やH鋼などの製品なども多く 使われ、その原料となるスクラップも多く使われるこ とになり、資源循環の波にも乗れます。しかし今回の 事業仕分けで大幅にカットされた為に、メーカー各社 の生産量は激減しました。ただ中国が好調な為、今は、 メーカーでも製品前の状態であるビレット(長方形状 の鉄の塊で、成分調整なども済んだ物)を輸出して、 生産量を落とし過ぎない様に対応している所もあり ます。ただ日本の2009年暦年の粗鋼生産量は8770 万㌧で、それまでの1億2千万㌧から大幅な減産量に なり、38 年前の1971年頃の生産量まで後退して しまいました。そしてこの先ですが、エコ減税に伴う 車、家電系は、若干上向き気配がありますが、あくま でも期間が限定で、一度買い換えれば直ぐには次の購 入には結びつかず、景気刺激策は単発で終わる可能性 があります。

さらに物から人へのパラダイムシフトを 新政権は考えているようですが、高齢者が増える上 に、人口が減り続け、さらにCo2の排出を誰の断り も無く25%削減と世界に声高らかに宣言してしま い、より企業に負担増を強いてしまうのは、国際競争 力を削ぎ落とし、強いては国益にマイナスとしか言い ようがありません。

企業が国際競争力を落とし、企業 の規模を最低限維持できなければ、雇用も生まれず、 決して人には優しくない状態に陥ります。 それを支えようと国が保護すれば、ただでさえ借金 まみれの赤字国債の乱発を招き、次の世代にツケをま わす事になります。その様な世の中では、人は子を産 み育てようという気にはなれず、さらに少子化にも 拍車がかかります。地球温暖化も判りますが、産業界 と話し合いを持ち、(学者は所詮机上の空論しか言わ ないので)実現可能な目標の設定と、それに向けての 国の支援体制を整える事が、物事を現実的に推し進め るのではと考えています。

さて話が大分それました が、その様な事から、高炉などが、規制の緩い海外へ 出ていく可能性を新聞紙などが伝え始めてきました。 当然、地産地消がコストダウンにつながることから、自動車や家電系企業も消費の多い海外へより加速 して出て行くことになるのは必然と思われます。

その ような事から、内需も期待できず、スクラップの発生 増も見込むのは難しくなっています。 日本だけ見てみますと、消費が少ない為に、スクラ ップ価格は上がりづらくなりますが、世界的に見ます と、ほぼ同価格で動く為、今年も中国・韓国向けの輸 出価格主導型で相場形成されると思われます。この先 の個人的希望ですが、このまま第2の金融危機が起き ない事が前提にあるならば、スクラップ価格は、中国 などの発展途上国の需要がある為に、まだ上がると思 われます。

ただし、昨年は明らかにバブルだった為、 最高でもその時の半値以下が天井価格では?と考え ています。話は非鉄に変わりますが、今現在、銅が 昨 年の教訓が生かされていないのか、一部の金の亡者の 欲望を満たす為なのか、上がり続けていて、昨年の天 井価格の70%以上近くも戻していて、需要に対しあ まりにも早いペースとなっています。これは個人的に は、非常に危うい状況にあると言えます。現物を扱う 側としましては、又昨年の悪夢にならない事を祈るだ けしかできないのですが・・・・・。

コラム
削減、削減と無駄の切捨ては大変結構ですが、国会議員 さんに一言、「まずは自分達の賃金カットと定数の削減による 経費の削減が先じゃないの?この国を企業に例えると、債務 超過で破産宣告か?」企業の努力を無駄にするな!

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