素材市況高騰
最近、鉄を始め銅からアルミまで素材関係が高騰していま す。鉄のマーケットも年明けも強いと思われます。
新聞にも発 表されましたが、来年1月積みの関東鉄源協同組合の入札が高 値で落札されたからです。 さて、この関東鉄源協同組合とは?といいますと、10 年程 前になりますが、国内で鉄スクラップが売れない時期がありま した。
これは、メーカーの減産により、鉄スクラップの需要が 激減した為に起こったものですが、鉄スクラップは発生主義で すから、メーカーの都合に関係なく出てきます。我々問屋とし ましては、お客様に近い立場にいる為、荷止めをする事もせず、 工場一杯にスクラップを積み上げていきました。しかし、これ にも限界というものがあります。そこで輸出に活路を求めたの です。
やがて、韓国、台湾を中心に数量が伸びていきます。こ の当時は、商社が中心となり船を手配し、輸出していました。 当然、地元メーカーは面白くないので、商社に文句を言ってい たようです。この当時、メーカーの購買担当は「あまり物に値 段無し」と公言していたのですから、域外流出による需給の改 善は面白くなかったようです。そこで、我々問屋は、関東鉄源 協議会という団体を作り、そこで商社に入札させるといった方 式をとりました。
その後、関東鉄源協同組合へと発展していき ました。これには、関東地区の主だった問屋が加盟しておりま す。現在では、月間2万トン程度を入札しており、マーケット の指標の一つとして、影響力も大きくなっており、国内外の注 目を集めています。日本経済新聞にも入札結果が掲載されてい ますので、お気付きの方もいらっしゃると思います。一方で、 関東鉄源協同組合以外の輸出も盛んに行われており、多いとき には、月間20 万トンが輸出されております。 さて、横道に大きくそれてしまいましたが、鉄の市況ですが、 今、東アジアで日本のスクラップを積極購入しているのは、韓 国ぐらいで、高値の日本のスクラップから欧米にシフトしつつ あります。国内では、東京製鐵が、積極購入を続けています。
今のところ発生も少ない事もあり価格の上昇に繋がっている 様です。しかし、東南アジアの調達先が欧米に向き始めている 事を考えると、この上昇局面は長くは続かず、越年在庫が確保 出来た段階で一服感が出てくる事も予想されます。 公共とは 今年話題になった本で、「国家の品格」という本があります。 内容的には少々乱暴な所もありましたが、ここまで公共という 概念が失われてしまったのでは、強めのゆり戻しもやむをえな いのかもしれません。電車の中で化粧をする女性、ドアの前の 床に座り込む子供達、給食費を払わない親などなど挙げたら切 がない程です。
どれも、公共という概念が失われているからで はないでしょうか。学校の荒廃についても、同じ事が言えます。 我々が子供の頃は先生というものは、どこか怖い存在であった と思います。同時に、親も教師に対し、敬意を払っていました。 ところが今や、小学生が教師に対して、「教育委員会に訴える ぞ」と教師を脅す有様です。これに呼応する親も親だと思うの ですが。
ある調査では、教師が威厳を持っている学級の方が、 仲良し的な教師の学級よりも崩壊の度合いが小さいという結 果が出ているそうです。至極当たり前だと思います。権利を主 張する前に義務を果たすのは当たり前の事なのですが、それを 棚に上げて、権利のみ主張する事がまかり通ってしまうのは、 やはり公共の概念の喪失といった問題が根っこにあるのでは ないかと思います。
昔は、「世間様に迷惑を掛けるな。」などと 言われたものですが。 現在の法律の基は戦後作られたものですが、戦争において、 神風特攻などという行為が、国家的に行われたことに対して、 アメリカは相当に脅威を感じていたのではないでしょうか。 その為に、国家という概念や、道徳といった概念を徹底的に排 除したのではないでしょうか。そして、世代交代が進む中で、 徐々に、道徳観は失われていったのではないでしょうか。
我々は、リサイクルといった事業を通して社会に貢献してお ります。環境保全といった社会性の高い部分を担っているので す。そういった意味でも「世間様に・・」という意識をより強 く持ちながら事業を進めていきたいと思います。 来年も宜しくお願い致します 早いもので、今年のリサイクル通信もこれが最後となりまし た。この一年で、色々な話題をお伝えしてきましたが、いかが だったでしょうか?来年も引き続き市況情報、産廃の法改正な どトピックスをお伝えしていきたいと思います。
ところで、こ のリサイクル通信、現在4人が交代で書かせて頂いておりま す。書風(?)に違いがあるのでお気付きの方もいらっしゃる と思います。これも弊社のスタンスをより理解していただく為 には、いい事だと思っております。今後ともご愛読頂きますよ うにお願致します。来年も皆様にとってより良い年である事を 祈念し、今年のリサイクル通信を締め括らせて頂きます。
図書館へ寄り道
最近、「窓ぎわのトットちゃん」という黒柳徹子さんの 本を読む機会がありました。一風変わった校風の小学校 で作者自身が過ごした日々を綴ったものです。今の日本 の教育が失ってしまった教育の本質をついていたと思 います。他人を思いやり、自然の大切さを学び、教師を 敬い、教師も子供の人格を尊重する。結果の平等でなく、 子供たちの特質を伸ばす教育を行っていく。かけっこの 早い子もいれば、理科が得意な子がいる、絵が上手な子 もいる。そうやって子供たち自身で自己のアイデンティ ティを確立していく。教育とはこうあって欲しいと思い ます。是非、御一読下さい。