リサイクル通信

2005年6月 【23号】

スクラップ市況 / 廃掃法の罰則規

スクラップ市況

このところ鉄の相場が大きく下がってきています。 この原因は、世界的に需要増と予測した高炉・電炉各社が製品の増産体制を行った結果、実際にはそこまでの需要がなかった為に、製品がだぶつきだした結果と思われます。

アジア圏では、中国の転炉が銑鉄を輸出すれば国の還付税14%がもらえることもあり、どんどん作ったのはいいのですが、ここにきて還付税の撤廃が発表され、六百万トンもの銑鉄が中国国内に還流しだしました。これがある程度の量まで中国国内で消化するまでは、買いに動き出さないのでは?との見方が有力となっています。

一方アメリカでは、車の販売不振からスクラップ価格が暴落に近い価格で推移している模様です。 又、中国が鉄スクラップの買いの制限に入っている為、韓国・台湾などが、買いのオファーをだすと各国の商社・シッパーがわれもわれもと出てくる状況となっているようです。

これらのことから製鋼メーカ(購入側)が強くなり世界的にスクラップ価格の下げにつながっています。 スクラップ市況 日本国内ではと言いますと、主な輸出先である中国・韓国・台湾が先のような状況から、5月に行われた関東鉄源の落札価格が下がるのを想定してはいましたが、それでも落札することにより、今回の相場の底値作りとの思惑もありました。

なぜならアジア圏では関東鉄源の落札価格がひとつの指標となっていて、いつもならこの価格帯でしばらく推移した後、反発するパターンとなっている為からです。 ただ今回は、ある意味底割れとなったことにより、底がどの位で時期はいつ頃なのかは、予想しずらくなっています。

商社筋の情報によりますと、製品在庫調整等が進みスクラップの本格的な買いに動き出すのが9月頃なのでは?と言われています。 6月は国内でも高炉・電炉の増産期に当たり、スクラップの使用量も増えるのですが、今月は輸出の成約難から船積みも減少、それにより行き場を失ったスクラップが高炉・電炉に入りだし、使用量見合い以上の入荷状況となっています。

又船積み価格が先行の形で下がっていることもあり、その価格を超えない範囲で追随下げとなってきています。

そして7月は、電力のピークカットから高炉・電炉は減産期に入りスクラップ使用量も減少、現在の状況から行きますと荷止めの散発が予想されます。

この頃になると価格の横這い時期が長くなると思われます。というのは、製品価格への影響が大きくなると予想されるからです。 今メーカーは、製品価格の維持に躍起になっています。

と言うのは、ゼネコン各社は、スクラップと製品価格との格差を見ています。この価格差が大きい程、製鋼メーカーの利益が大きく、現在新聞を見ればどこの製鋼メーカーも過去最高益の見出しが躍っている為です。

いくら副資材や原油価格が上がっていてもやはり適正価格があるだろうというのがゼネコン各社の言い分です。そしてその対応として高炉・電炉はスクラップ価格を下げ過ぎると製品市況にも影響が出るとの懸念からスクラップの価格調整の動きに出てくるのです。

どのように行うかというと、需要と供給のバランスを崩せばいいのです。 減産対応はまさにその一環で製品の生産を少なくすればスクラップの購入も少なくなり荷止めを行いはじめます。 生産調整により製品価格が維持できればスクラップの購入価格も下げすぎずに済みます。

8月についても7月と同様な状況が続くのでは?と予想されます。 ただ9月に反発するか、十月までずれ込むかは8月にある関東鉄源の入札価格で判ると思います。 そしてそれが今年最後の上げ相場の時期になるかもしれません?

廃掃法の罰則規

ちょっと気になる記事を読んだもので書きたいと思います。 それはある収集運搬業・中間処理業を行っている会社の役員がプライベートの時間に、交通違反を起こし起訴され、執行猶予付きの判決が確定したそうです。

その後の許可の更新の手続きで欠格要件に該当し許可の取り消しにあった・・・ここまではよくある話かもしれませんが、この役員は会社に違反のことを伝えていなかった。

会社側は寝耳に水で、全ての許可の取消しにあいました。 さてここで問題になるのが、会社がプライベートの時間の管理までできるのか?さらに5%以上の株主までもということです。

株主は会社の経営に直接タッチしない人もいるでしょう。役員のプライベートの管理さえも難しいのに株主までもとなると、とてもじゃないが追いきれない。それが今の法律です。 優良企業を育てるべきものが潰しかねないこの罰則規定、優良企業を駆逐しない為にも、今一度改正も含めた議論をしてもらいたいものです。

一覧に戻る

お問い合わせ

お困りごとや気になることがありましたら、
お気軽にご連絡くださいませ。
無理な売り込みをすることはありませんので、安心してお問い合わせください。

電話のアイコン04-2947-8870

8:30〜17:30
(日祝、第2・4土曜、夏期休暇、年末年始除く)

トップに戻る