リサイクル通信

2004年8月 【13号】

鉄相場再度ヒートアップ / 社会的責任と企業統治

鉄相場再度ヒートアップ

鉄の相場が上昇しています。鉄 スクラップから再生される代表品 種の異形棒鋼を見ると、近年で一 番安かったのが平成十一年で 23,000 円位でした。

それが最近で は60,000 円を展望するまでに上 がってきました。スクラップも製 品程激しくはありませんが、徐々 に上がってきています。原因は、 またもや中国です。今年の2月ま で上昇していたスクラップが3月 に入り一変して急激な下げ相場へ と変貌した原因も中国でした。

この時は、政府が意図的に金融を操 作し、過熱気味だった、鉄鋼への 投資を抑制しました。しかしそれ も沈静化し、再度、スクラップの 輸入を再開したとたん相場は、上 昇を始めたのです。しかし世界的 に見ると堅調に推移しており、ト レンドとしては、上昇局面だと言 えそうです。

ちなみに日本の本年 度の粗鋼生産は一億一千万トン位 の予測ですが、中国は二億五千万 トンと生産を大きく伸ばしていま す。これは全世界の生産量の二十 パーセントを超える勢いです。ア ジア地区の現在の経済成長、そし て将来にわたっての、成長の可能 性等を勘案すると、アジアでの需 要は当面続きそうです。

その中に おいて中国の動向はボリュームも あり、影響力も大きいですから、 当面、目が離せません。

社会的責任と企業統治

コンプライアンスを巡る事件が今 年も後を絶ちません。企業の業績(決 算書等)に現れない部分で、企業が 淘汰されています。

以前、アメリカ では、エコファンドが発売され、好 成績を上げているとお伝えしました が、日本でもそういった流れが出て きました。各証券会社が独自にエコ ファンドを発売したりしていました が、厚年基金連合会も企業統治など について企業にアンケート調査を行 い、優れた企業を選択し、統治ファ ンドとして百億円を投じているそう です。

その中で、一番高い評価を得 たのが、帝人でした。評価項目は、 「株主価値重視経営」「情報開示・説 明責任」「取締役会の機能」「役員報 酬システム」「法令順守・リスク管理」 の5分野です。帝人はこの中の、「法 令順守・リスク管理」に於いて最高 点をマークしています。その他の順 位は明らかではありませんが、メイ テック、HOYA、オムロン、コニカ ミノルタHD、新生銀行、日本精工 などが、それぞれの分野で一番高い 評価を獲得しているそうです。

情報開示、法令順守など社会的 責任をきちんと捕らえている企 業などが選ばれているようで す。 同じように産業廃棄物におい ても排出事業者が、優良事業者 を選択できるように、評価基準 が出来てきました。今、これを 協議しているのは中央環境審議 会廃棄物リサイクル部会です。 評価基準となるものは、法令順 守はもとより、ISO14001 の認証 取得や、外部会計監査の実施、 そして情報開示、施設の公開な どとなっています。

弊社におい ても、現時点で、対応済みの項 目も多々ありますが、優良化認 定に向けてさらに努力していき たいと思います。 弊社では、啓蒙活動の一環と して、地元小学校の工場見学を 毎年受けております。

今年も百 人くらいの子供たちがリサイク ルについて勉強していきまし た。優良化推進ももちろん重要 ですが、こちらの方が大切だと 思いませんか?

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