鉄スクラップ
遅くなりましたが明けましておめでとうございます。本年も何卒宜しくお願い致します。
鉄スクラップ相場ですが、昨年は非常に変動幅の少ない年となりました。国内の粗鋼生産はここ数年減り続けていて、建設量の多い関東の電炉でも減り続けている状況にあります。
この原因となっているのが働き方改革です。労働時間に規制を掛けた事から残業ができなくなり、建設現場に於いても土曜日も休みとなりました。その為完成までに時間がかかり、製品の動きがスローペースとなっています。
実はそれだけに留まらず、建設資材全般も上がり、人件費も工期が伸びる事や賃金上昇により建築費が大きくなっています。その為当初の見積もりではできなくなり再見積もりの額面を見て施主が延期や最悪取りやめと言う事態までなっています。
今後もこの状況は続くと思われます。実はこの状況によりスクラップ価格が下がらずにいると言う状況も作り出しています。先にも書いたのですが、建築が進まないという事は解体も減っています。資材が高く製品が売れないという事は、工場の稼働率も高くはありません。(全業種とはいいませんが・・・)
となるとそこからのスクラップの発生も少なくなります。スクラップは国内と輸出向けに分かれますが、輸出量が多いと国内でも必要な為、価格を上げて対抗措置を取る様になります。これにより相場が維持されています。
ここで重要なのが輸出の場合、ベースの価格が有り、これにフレート(船賃)や為替をかけて価格が決まります。今現在は日本側にスクラップの価格決定権は無い様に思え、輸出価格に対し価格を合わせると言う状況にあります。為替も円安方向に動いている事から、その点だけを見ればスクラップ価格も上がる可能性はあります。
その様な中での今年ですが、建築需要も増えるとは思えない事から、低位横這いの需要を考えますと、昨年同様の変動の少ない相場が続くのでは?と予想します。海外情勢の急激な変動が無ければと言う条件付きではありますが・・・。
非鉄相場
これに関しては投機筋の思惑で左右されている事と、世界の自然災害による影響で大きく動いています。その為予測が難しく、その予測さえも自然災害や投機筋の心中思惑の中で変動する事を考えますと各人の判断にお任せとしか言えません。
ただリーマンショック前の時も感じていたのですが、あの頃世界中景気が良く、資源が足らないと言う事から相場は上がっていました。あの時を思い出すと例えば アルミ缶1kgのスクラップで缶ジュースが2本買えました。スクラップと製品価格のバランスに歪性を感じたのを今も覚えています。
そして今現在の相場はあの当時以上に最高値を更新している状況です。世界景気はあの時程良くない状況の中で・・・。ネガティブに考えてしまうのは良くないかもしれませんが、今年は丙午。世界情勢が大きく動く時なのかもしれません。
そんな今年の始まりですが、皆様にとって良い年であるよう祈念して筆を置きたいと思います。本年も何卒、長沼商事をご愛好の程を宜しくお願い申し上げます。
コラム
今年は最強最長寒波が来襲している様で、この先ひょつとして関東も大雪が降る時があるかもしれません。雪に弱い都市部は一気に交通網もマヒします。その際のお車での移動は困らない様に冬用装備でお願い致します。